第53回 作業療法士国家試験 午前 第80問
精神障害作業療法第53回午前
古典的条件付けの原理を用いた治療法はどれか。
1. 曝露法
2. 認知再構成法
3. トークンエコノミー法
4. セルフモニタリング法
5. 社会生活技能訓練〈SST〉
- 1. 曝露法 ✓
- 2. 認知再構成法
- 3. トークンエコノミー法
- 4. セルフモニタリング法
- 5. 社会生活技能訓練〈SST〉
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 曝露法
古典的条件付けは、刺激と反応の関連付けに基づく学習原理です。曝露法は恐怖刺激に繰り返し曝露することで、刺激に対する条件付けられた恐怖反応を消去する治療法であり、古典的条件付けの原理を直接応用しています。
---
【各選択肢の解説】
1. 曝露法
✅ 正しい。恐怖刺激への段階的または直接的な曝露により、条件付けられた恐怖反応を消去する古典的条件付けに基づく治療法です。
2. 認知再構成法
❌ 誤り。認知療法の技法で、思考パターンを修正する方法であり、認知的アプローチに基づいています。古典的条件付けではなく認知理論に属します。
3. トークンエコノミー法
❌ 誤り。強化子(トークン)を用いた報酬制度で、オペラント条件付けに基づく行動療法です。古典的条件付けではありません。
4. セルフモニタリング法
❌ 誤り。自分の行動や思考を観察・記録する方法で、認知行動療法の基礎技法ですが、古典的条件付けに基づいていません。
5. 社会生活技能訓練〈SST〉
❌ 誤り。対人スキルを習得・練習する心理社会的介入であり、学習理論全般を使用しますが、古典的条件付けに特化した治療法ではありません。
---
【試験対策ポイント】
- 古典的条件付け=刺激と反応の関連付け(パブロフ)
- 曝露法=恐怖刺激への反復曝露で条件付け反応を消去
- オペラント条件付けとの区別:報酬・罰が関与する場合はオペラント