第53回 作業療法士国家試験 午後 第86問
解剖学第53回午後
第53回 作業療法士国家試験 午後 第86問(解剖学)の正答は 1 です。変形性膝関節症は軟骨の摩耗から始まり、進行すると軟骨のかけらなどの刺激で二次性の滑膜炎が起こって滑膜が増殖・肥厚し、関節水腫や痛みの原因になる。
問題
変形性膝関節症の進行に伴う関節構成体の変化で正しいのはどれか。
- 1. 滑膜の肥厚 ✓
- 2. 骨嚢胞の消失
- 3. 軟骨下骨の肥厚
- 4. 関節裂隙の拡大
- 5. 関節靱帯の緊張
正答:1番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 27.3%難問
33人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 滑膜の肥厚
変形性膝関節症は軟骨の摩耗から始まり、進行すると軟骨のかけらなどの刺激で二次性の滑膜炎が起こって滑膜が増殖・肥厚し、関節水腫や痛みの原因になる。X線所見の向き(狭くなる・硬くなる・できる)を正しく覚えているかも問われる。
【各選択肢の解説】
1. 滑膜の肥厚
✅ 正しい(=正答)。摩耗した軟骨の破片などが滑膜を刺激して炎症が続き、滑膜が増殖・肥厚する。膝の腫れや水腫はこの滑膜炎による。
✅ 正しい(=正答)。摩耗した軟骨の破片などが滑膜を刺激して炎症が続き、滑膜が増殖・肥厚する。膝の腫れや水腫はこの滑膜炎による。
2. 骨嚢胞の消失
❌ 誤り。向きが逆である。正しくは進行に伴って軟骨下骨に骨嚢胞が形成される。
❌ 誤り。向きが逆である。正しくは進行に伴って軟骨下骨に骨嚢胞が形成される。
3. 軟骨下骨の肥厚
❌ 答えにならない。教科書ではこの変化を「軟骨下骨の硬化(骨硬化像)」と書き、X線で白く写る所見として扱う。設問はこの語で覚えているかを問う形になっている。正しくは、変形性膝関節症の軟骨下骨の変化は「硬化」として覚える。なお、骨梁や骨板が厚く密になる変化なので「肥厚」と言えなくはなく、記述そのものを誤りと言い切る根拠は弱い。
❌ 答えにならない。教科書ではこの変化を「軟骨下骨の硬化(骨硬化像)」と書き、X線で白く写る所見として扱う。設問はこの語で覚えているかを問う形になっている。正しくは、変形性膝関節症の軟骨下骨の変化は「硬化」として覚える。なお、骨梁や骨板が厚く密になる変化なので「肥厚」と言えなくはなく、記述そのものを誤りと言い切る根拠は弱い。
4. 関節裂隙の拡大
❌ 誤り。向きが逆である。正しくは関節軟骨が摩耗するため関節裂隙は狭小化する(内側型では内側から狭くなる)。
❌ 誤り。向きが逆である。正しくは関節軟骨が摩耗するため関節裂隙は狭小化する(内側型では内側から狭くなる)。
5. 関節靱帯の緊張
❌ 誤り。靱帯が一律に緊張するわけではない。正しくは、日本に多い内側型で内反変形が進むと、外側の支持組織は伸張され、内側の靱帯・関節包は短縮する。進行例では関節の不安定性とともに屈曲拘縮などの拘縮も来す。
❌ 誤り。靱帯が一律に緊張するわけではない。正しくは、日本に多い内側型で内反変形が進むと、外側の支持組織は伸張され、内側の靱帯・関節包は短縮する。進行例では関節の不安定性とともに屈曲拘縮などの拘縮も来す。
【試験対策ポイント】
変形性膝関節症の進行で起こる変化
- 関節軟骨:摩耗・消失 → 関節裂隙の狭小化
- 軟骨下骨:骨硬化・骨嚢胞の形成
- 関節辺縁:骨棘の形成
- 滑膜:滑膜炎・滑膜の肥厚(関節水腫)
- 日本では内側型が多く、内反変形(O脚)を来す
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