OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第54回 作業療法士国家試験 午前 第29問

解剖学第54回午前

第54回 作業療法士国家試験 午前 第29問(解剖学)の正答は 3 です。「誤っているもの」を選ぶ問題。

問題
小脳の機能不全による協調運動障害の説明で誤っているのはどれか。
  1. 1. 大文字症:文字が徐々に大きくなる。
  2. 2. 企図振戦:目標に近づくほど四肢の振戦が激しくなる。
  3. 3. 運動分解:拮抗する運動の切り替えが円滑に行えない。 ✓
  4. 4. 時間測定障害:運動の開始や停止が正常よりも遅れてしまう。
  5. 5. 協調収縮不能:一連の動作で運動の順番や滑らかさが障害される。

正答:3番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 18.8%難問

32人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 運動分解:拮抗する運動の切り替えが円滑に行えない。

「誤っているもの」を選ぶ問題。3の説明は運動分解ではなく反復拮抗運動不能(dysdiadochokinesis)のものであり、症状名と説明の組み合わせが入れ替えられている。


【各選択肢の解説】

1. 大文字症:文字が徐々に大きくなる。
✅ 正しい。小脳障害では運動の大きさの調節ができず、書く文字が大きく不ぞろいになる。Parkinson病で文字がだんだん小さくなる小字症と対になる。
2. 企図振戦:目標に近づくほど四肢の振戦が激しくなる。
✅ 正しい。目標に近づいて運動を細かく調節する必要が増すほど、小脳による誤差の修正がうまくいかず振戦が大きくなる。
3. 運動分解:拮抗する運動の切り替えが円滑に行えない。
❌ 誤り(=正答)。拮抗する運動(回内・回外など)の素早い切り替えができないのは反復拮抗運動不能である。正しくは、運動分解とは、複数の関節を同時に協調させて行う運動が、1関節ずつ順番に動かすような分解した動きになることである。
4. 時間測定障害:運動の開始や停止が正常よりも遅れてしまう。
✅ 正しい。小脳障害では運動を始める・止めるタイミングの調節が障害され、開始と停止が遅れる。
5. 協調収縮不能:一連の動作で運動の順番や滑らかさが障害される。
✅ 正しい。複数の筋が適切な順序と強さで働く協調が崩れ、一連の動作がぎこちなくなる。背臥位から腕を組んで起き上がろうとすると下肢が持ち上がってしまうのが代表例である。

【試験対策ポイント】

症状内容
運動分解多関節の運動が1関節ずつの分解した動きになる
反復拮抗運動不能回内・回外など拮抗運動の素早い反復ができない
企図振戦目標に近づくほど振戦が強まる
時間測定障害運動の開始・停止が遅れる
協調収縮不能一連の動作で筋の協調が崩れる
大文字症文字が大きくなる(Parkinson病の小字症と対)
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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