OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第54回 作業療法士国家試験 午前 第31問

老年期作業療法第54回午前

第54回 作業療法士国家試験 午前 第31問(老年期作業療法)の正答は 2 です。円背では体幹が前に倒れて重心が前方へ移る。

問題
円背のある高齢者で正しいのはどれか。
  1. 1. 歩行の際に歩隔が狭くなる。
  2. 2. 立位時に膝は屈曲位となる。 ✓
  3. 3. 円背は閉塞性換気障害の原因となる。
  4. 4. 円背の治療としてギプス矯正を行う。
  5. 5. 立位バランスは、左右より前後の方向がよい。

正答:2番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 53.8%参考値

13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番 — 立位時に膝は屈曲位となる。

円背では体幹が前に倒れて重心が前方へ移る。倒れないように骨盤を後傾させ、股関節・膝関節を曲げて重心を足の上に戻すため、立位で膝が屈曲位になる。


【各選択肢の解説】

1. 歩行の際に歩隔が狭くなる。
❌ 誤り。円背のある高齢者はバランスが不安定で、支持基底面を広げるために歩隔は広くなる傾向がある。正しくは、歩隔を広げ、歩幅を小さくして歩く。
2. 立位時に膝は屈曲位となる。
✅ 正しい。前に移った重心を後方へ戻す代償として、骨盤後傾と股関節・膝関節の屈曲が生じる。
3. 円背は閉塞性換気障害の原因となる。
❌ 誤り。円背では胸郭の変形と可動性の低下で肺が十分に広がらず、肺活量が減る。正しくは拘束性換気障害の原因となる。閉塞性は気道が狭くなる障害(COPD・気管支喘息など)である。
4. 円背の治療としてギプス矯正を行う。
❌ 誤り。高齢者の円背は骨粗鬆症による椎体の変形などで生じた固定した変形で、ギプスで矯正するものではない。正しくは、骨粗鬆症の治療、背筋の筋力訓練や姿勢指導などの運動療法が中心となる。
5. 立位バランスは、左右より前後の方向がよい。
❌ 誤り。円背では重心が前方へ偏り、前後方向に余裕がない。正しくは、前後方向のバランスが不安定になりやすい。

【試験対策ポイント】

換気障害原因の例
拘束性(肺活量の低下)円背・胸郭変形、肺線維症、神経筋疾患
閉塞性(1秒率の低下)COPD、気管支喘息

円背の代償姿勢=骨盤後傾+股・膝関節屈曲、をセットで覚える。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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