第54回 作業療法士国家試験 午前 第63問
作業療法評価学第54回午前
左上肢の感覚と伝導路が通る部位との組合せで正しいのはどれか。
1. 圧 覚 ─── 左脊髄前索
2. 位置覚 ─── 右脊髄後索
3. 温 覚 ─── 右脊髄後索
4. 振動覚 ─── 左脊髄側索
5. 痛 覚 ─── 右脊髄側索
- 1. 圧 覚 ─── 左脊髄前索
- 2. 位置覚 ─── 右脊髄後索
- 3. 温 覚 ─── 右脊髄後索
- 4. 振動覚 ─── 左脊髄側索
- 5. 痛 覚 ─── 右脊髄側索 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 痛覚 ─── 右脊髄側索
左上肢の痛覚は脊髄に入った後、数セグメント上行してから対側(右側)に交叉し、右脊髄側索を上行して脳に伝わります。脊髄の感覚伝導路は感覚様式によって異なる経路を通るため、正確な対応関係の理解が必須です。
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【各選択肢の解説】
1. 圧覚 ─── 左脊髄前索
❌ 誤り。圧覚は後索(脊髄楔状束・薄束)を上行し、延髄で交叉します。前索ではなく後索です。
2. 位置覚 ─── 右脊髄後索
❌ 誤り。位置覚は左上肢からの情報であるため、左脊髄後索を上行します。左脊髄を通り延髄で交叉して右側の脳へ伝わります。
3. 温覚 ─── 右脊髄後索
❌ 誤り。温覚は脊髄視床路(側索)を通り、脊髄レベルで早期に交叉します。後索ではなく側索です。
4. 振動覚 ─── 左脊髄側索
❌ 誤り。振動覚は圧覚と同じく後索(薄束・楔状束)を上行し、延髄で交叉します。側索ではなく後索です。
5. 痛覚 ─── 右脊髄側索
✅ 正しい。左上肢からの痛覚は脊髄側索(脊髄視床路)を通ります。脊髄レベルで速やかに対側(右側)に交叉し、右側索を上行します。
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【試験対策ポイント】
• **後索系**(圧覚・振動覚・位置覚):延髄レベルで交叉、同側脊髄を上行
• **側索系**(痛覚・温覚):脊髄レベルで交叉、対側脊髄を上行
• 左上肢からの情報が右脊髄を通る場合は、脊髄レベルでの交叉を示唆