第54回 作業療法士国家試験 午前 第79問
臨床心理学第54回午前
第54回 作業療法士国家試験 午前 第79問(臨床心理学)の正答は 4 です。50〜60歳ころは、経験や知識に支えられた結晶性知能(判断力・語彙など)が保たれ伸び続ける一方、新しい情報をすばやく処理する流動性知能(記憶力・処理速度など)は低下してくる時期である。
問題
ライフステージにおける成人期後期(50〜60歳ころ)の特徴で適切なのはどれか。
- 1. 親しい人の死を経験し、自分の死についても受容的になる。
- 2. 心理社会的な猶予期間(モラトリアム)といえる時期である。
- 3. 仕事や家庭を持つようになり、社会人としての成長をみせる。
- 4. 経験の蓄積により判断力は向上を続けるが記憶力は低下を示す。 ✓
- 5. 社会的役割の減少や身体的不自由など多くの喪失体験がみられる。
正答:4番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 47.8%参考値
23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 経験の蓄積により判断力は向上を続けるが記憶力は低下を示す。
50〜60歳ころは、経験や知識に支えられた結晶性知能(判断力・語彙など)が保たれ伸び続ける一方、新しい情報をすばやく処理する流動性知能(記憶力・処理速度など)は低下してくる時期である。ほかの選択肢は、別のライフステージの特徴を当てはめている。
【各選択肢の解説】
1. 親しい人の死を経験し、自分の死についても受容的になる。
❌ 誤り。正しくは、身近な人の死を重ね、自分の死を受け入れていくのは老年期の特徴である。
❌ 誤り。正しくは、身近な人の死を重ね、自分の死を受け入れていくのは老年期の特徴である。
2. 心理社会的な猶予期間(モラトリアム)といえる時期である。
❌ 誤り。正しくは、モラトリアムはEriksonが青年期について用いた概念で、社会的な責任を猶予されて自分を探す時期を指す。
❌ 誤り。正しくは、モラトリアムはEriksonが青年期について用いた概念で、社会的な責任を猶予されて自分を探す時期を指す。
3. 仕事や家庭を持つようになり、社会人としての成長をみせる。
❌ 誤り。正しくは、就職・結婚などで仕事や家庭を持ち始めるのは成人期前期の特徴である。
❌ 誤り。正しくは、就職・結婚などで仕事や家庭を持ち始めるのは成人期前期の特徴である。
4. 経験の蓄積により判断力は向上を続けるが記憶力は低下を示す。
✅ 正しい(=正答)。経験で積み上がる結晶性知能は高齢まで保たれやすいが、流動性知能は成人期の後半から低下するため、判断力と記憶力で向きが分かれる。
✅ 正しい(=正答)。経験で積み上がる結晶性知能は高齢まで保たれやすいが、流動性知能は成人期の後半から低下するため、判断力と記憶力で向きが分かれる。
5. 社会的役割の減少や身体的不自由など多くの喪失体験がみられる。
❌ 誤り。正しくは、退職による役割の減少や身体機能の低下など喪失体験が重なるのは老年期の特徴である。
❌ 誤り。正しくは、退職による役割の減少や身体機能の低下など喪失体験が重なるのは老年期の特徴である。
【試験対策ポイント】
| 時期 | 特徴 |
|---|---|
| 青年期 | モラトリアム・自我同一性の確立 |
| 成人期前期 | 就職・結婚・家庭をもつ |
| 成人期後期 | 結晶性知能は保たれ、流動性知能は低下し始める |
| 老年期 | 喪失体験・死の受容 |
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