第54回 作業療法士国家試験 午後 第47問
臨床心理学第54回午後
第54回 作業療法士国家試験 午後 第47問(臨床心理学)の正答は 4 です。PTSDへの適切な初期対応は心理教育(サイコエデュケーション):フラッシュバック・過覚醒・回避などが正常な反応であることを説明し、孤立感・自己批判を軽減する。
問題
PTSD〈外傷後ストレス障害〉に関する対応で適切なのはどれか。
- 1. 曝露療法は短期間に留める。
- 2. 外傷体験の直後は詳しく体験を語らせる。
- 3. 集団の中で体験を語り合うことは避ける。
- 4. 心的外傷体験の一般的な心理反応を説明する。 ✓
- 5. 心理的動揺がある程度収まってから心理的応急処置を実施する。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 心的外傷体験の一般的な心理反応を説明する
PTSDへの適切な初期対応は心理教育(サイコエデュケーション):フラッシュバック・過覚醒・回避などが正常な反応であることを説明し、孤立感・自己批判を軽減する。これは「心理的応急処置(PFA)」の重要な構成要素でもある。
【各選択肢の解説】
1. 曝露療法は短期間に留める。
❌ 誤り。曝露療法(長期曝露療法:PE)はPTSDの標準的な認知行動療法的介入だが、短期間に限定する根拠はない。むしろ段階的かつ十分な期間の実施が必要。
❌ 誤り。曝露療法(長期曝露療法:PE)はPTSDの標準的な認知行動療法的介入だが、短期間に限定する根拠はない。むしろ段階的かつ十分な期間の実施が必要。
2. 外傷体験の直後は詳しく体験を語らせる。
❌ 誤り。急性期の強制的な詳細の語り(デブリーフィング)はPTSDを予防せず、むしろ悪化させる可能性があるとされる(Cochrane reviewでの証拠)。
❌ 誤り。急性期の強制的な詳細の語り(デブリーフィング)はPTSDを予防せず、むしろ悪化させる可能性があるとされる(Cochrane reviewでの証拠)。
3. 集団の中で体験を語り合うことは避ける。
❌ 誤り。適切な構造のもとでの集団療法(グループPE・サポートグループ)はPTSDへの有効な介入として確立されている。
❌ 誤り。適切な構造のもとでの集団療法(グループPE・サポートグループ)はPTSDへの有効な介入として確立されている。
4. 心的外傷体験の一般的な心理反応を説明する。
✅ 正しい。心理教育は急性期から慢性期を通じて適切かつ安全な介入。「こういった反応は正常」と伝えることで二次的苦痛(自分はおかしい)を軽減する。
✅ 正しい。心理教育は急性期から慢性期を通じて適切かつ安全な介入。「こういった反応は正常」と伝えることで二次的苦痛(自分はおかしい)を軽減する。
5. 心理的動揺がある程度収まってから心理的応急処置を実施する。
❌ 誤り。心理的応急処置(PFA)は外傷直後・急性期に実施するものであり、落ち着くまで待つものではない。
❌ 誤り。心理的応急処置(PFA)は外傷直後・急性期に実施するものであり、落ち着くまで待つものではない。
【試験対策ポイント】
PTSDへの対応の三原則:①安全の確保、②心理教育(正常化)、③段階的なトラウマ処理。急性期の強制デブリーフィングは禁忌に準じる。PFA(心理的応急処置)の5要素:安全・落ち着き・つながり・自己効力感・希望。「語らせる」より「支える・説明する」が基本。
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