OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第55回 作業療法士国家試験 午前 第24問

作業療法評価学第55回午前

第55回 作業療法士国家試験 午前 第24問(作業療法評価学)の正答は 1 です。目標は測定できる形(定量的)で、達成時期を決め、現実的に立てる。

問題
作業療法の目標設定で誤っているのはどれか。
  1. 1. 定性的目標では治療効果の評価が容易である。 ✓
  2. 2. 長期目標では社会的側面に言及する。
  3. 3. 達成可能な現実的なものとする。
  4. 4. 制約条件を考慮して設定する。
  5. 5. 達成時期を明確に設定する。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 定性的目標では治療効果の評価が容易である。

目標は測定できる形(定量的)で、達成時期を決め、現実的に立てる。定性的目標(「意欲が出る」など)は達成したかどうかを客観的に判定しにくく、効果判定が難しい。否定設問なので、誤った記述の1番が正答。


【各選択肢の解説】

1. 定性的目標では治療効果の評価が容易である。
❌ 誤り(=正答)。「〜が楽になる」のような定性的目標は数値や条件がなく、達成の判定が人によって変わる。正しくは、効果判定が容易なのは「見守りで10m歩ける」のように回数・時間・介助量などで示す定量的目標である。
2. 長期目標では社会的側面に言及する。
✅ 正しい。長期目標は退院後の生活の場・家庭や職場での役割・社会参加など、最終的に目指す生活の姿として立てるため、社会的側面を含む。
3. 達成可能な現実的なものとする。
✅ 正しい。実現できない目標は本人の意欲を下げ、治療計画の目安にもならない。評価結果と予後から達成できる水準に設定する。
4. 制約条件を考慮して設定する。
✅ 正しい。入院期間・家屋環境・介護者の有無・経済状況などの制約の中で達成できなければ目標として機能しないため、これらを踏まえて設定する。
5. 達成時期を明確に設定する。
✅ 正しい。期限を決めることで、いつ再評価して計画を見直すかが決まり、効果判定ができる。

【試験対策ポイント】

  • 目標設定の条件:具体的・測定可能・達成可能・本人に関連・期限つき(いわゆるSMART)
  • 定量的目標=効果判定しやすい/定性的目標=判定しにくい
  • 長期目標=生活・社会参加の姿、短期目標=長期目標に至る段階
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