OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第55回 作業療法士国家試験 午前 第41問

作業療法評価学第55回午前

第55回 作業療法士国家試験 午前 第41問(作業療法評価学)の正答は 5 です。境界性パーソナリティ障害(BPD)では、見捨てられ不安から治療者を試す・ルールの例外を求める行動が起こりやすい。

問題
境界性パーソナリティ障害の治療について最も適切なのはどれか。
  1. 1. 治療者への依存を促す。
  2. 2. 薬物療法は行わないようにする。
  3. 3. 長期入院により適応を良好にする。
  4. 4. 他の患者と交流させないようにする。
  5. 5. 治療的枠組みを崩さないようにする。 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 78.9%参考値

19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 治療的枠組みを崩さないようにする。

境界性パーソナリティ障害(BPD)では、見捨てられ不安から治療者を試す・ルールの例外を求める行動が起こりやすい。時間・場所・役割・約束事といった治療的枠組み(治療構造)を一貫して守ることが、治療関係を安定させる土台になる。


【各選択肢の解説】

1. 治療者への依存を促す。
❌ 誤り。BPDは対人関係の不安定さ(理想化とこき下ろしの揺れ)と見捨てられ不安が特徴で、依存を促すと退行や操作的な行動が強まる。正しくは、治療者との距離を一定に保ち、本人が自分で対処する力を支える。
2. 薬物療法は行わないようにする。
❌ 誤り。BPDの治療の中心は精神療法だが、薬物療法を禁じる理由はない。正しくは、感情の不安定さ・衝動性・抑うつなどの症状に対し、精神療法の補助として薬物療法を用いることがある。
3. 長期入院により適応を良好にする。
❌ 誤り。長期入院は退行や依存を強め、地域生活への適応をかえって妨げやすい。正しくは、入院は危機介入のための短期にとどめ、外来・地域での治療を中心にする。
4. 他の患者と交流させないようにする。
❌ 誤り。他者との交流を断っても対人関係の問題は改善しない。正しくは、枠組みのある集団の場(集団療法・作業療法など)で、他者との関わり方を練習する機会にする。
5. 治療的枠組みを崩さないようにする。
✅ 正しい。枠組みが揺らぐと、本人は「どこまで許されるか」を試す行動を繰り返し、治療者側も振り回される。一貫した枠組みは本人に安心感を与え、行動の限界設定(リミットセッティング)として働く。

【試験対策ポイント】

項目BPDへの対応
治療関係枠組みを一貫して守る・依存を促さない
入院危機時の短期入院にとどめる
薬物療法症状に対する補助として用いる
集団枠組みのある場で対人関係を練習する
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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