第55回 作業療法士国家試験 午前 第67問
生理学第55回午前
第55回 作業療法士国家試験 午前 第67問(生理学)の正答は 2 です。糸球体で濾過された原尿は、最初の近位尿細管でNa⁺・水の大部分(約3分の2)と、ブドウ糖・アミノ酸のほぼ全量が再吸収される。
問題
腎臓の排尿機構で正しいのはどれか。
- 1. Bowman 嚢は集合管に接続する。
- 2. 近位尿細管では Na⁺ が再吸収される。 ✓
- 3. ネフロンは糸球体と近位尿細管から構成される。
- 4. 糸球体ではアルブミンは水よりも濾過されやすい。
- 5. 糸球体濾過量は健常成人では1日に1〜1.5 L である。
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 44.8%参考値
29人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 近位尿細管では Na⁺ が再吸収される。
糸球体で濾過された原尿は、最初の近位尿細管でNa⁺・水の大部分(約3分の2)と、ブドウ糖・アミノ酸のほぼ全量が再吸収される。Na⁺は基底側膜のNa⁺-K⁺ ATPaseがつくる濃度差を使って取り込まれる。
【各選択肢の解説】
1. Bowman 嚢は集合管に接続する。
❌ 誤り。集合管はネフロンの終わりの側にある。正しくは、Bowman嚢は近位尿細管に続き、その後Henleループ→遠位尿細管→集合管の順に流れる。
❌ 誤り。集合管はネフロンの終わりの側にある。正しくは、Bowman嚢は近位尿細管に続き、その後Henleループ→遠位尿細管→集合管の順に流れる。
2. 近位尿細管では Na⁺ が再吸収される。
✅ 正しい。近位尿細管はNa⁺再吸収の量が最も多い部位で、Na⁺と一緒に水や他の溶質も再吸収される。
✅ 正しい。近位尿細管はNa⁺再吸収の量が最も多い部位で、Na⁺と一緒に水や他の溶質も再吸収される。
3. ネフロンは糸球体と近位尿細管から構成される。
❌ 誤り。近位尿細管で終わらない。正しくは、ネフロンは腎小体(糸球体+Bowman嚢)と尿細管(近位尿細管・Henleループ・遠位尿細管)からなる。
❌ 誤り。近位尿細管で終わらない。正しくは、ネフロンは腎小体(糸球体+Bowman嚢)と尿細管(近位尿細管・Henleループ・遠位尿細管)からなる。
4. 糸球体ではアルブミンは水よりも濾過されやすい。
❌ 誤り。アルブミンは分子が大きく陰性に荷電しているため、糸球体の濾過膜をほとんど通らない。正しくは、水は自由に濾過されるがアルブミンはほとんど濾過されず、尿中に多く出れば異常(蛋白尿)である。
❌ 誤り。アルブミンは分子が大きく陰性に荷電しているため、糸球体の濾過膜をほとんど通らない。正しくは、水は自由に濾過されるがアルブミンはほとんど濾過されず、尿中に多く出れば異常(蛋白尿)である。
5. 糸球体濾過量は健常成人では1日に1〜1.5 L である。
❌ 誤り。1〜1.5Lは1日の尿量の値。正しくは、糸球体濾過量は約100〜120mL/分で、1日では約150L前後になり、その99%近くが再吸収される。
❌ 誤り。1〜1.5Lは1日の尿量の値。正しくは、糸球体濾過量は約100〜120mL/分で、1日では約150L前後になり、その99%近くが再吸収される。
【試験対策ポイント】
- 尿の通り道:糸球体→Bowman嚢→近位尿細管→Henleループ→遠位尿細管→集合管
- 糸球体濾過量(約150L/日)と尿量(1〜1.5L/日)の取り違えに注意
- 近位尿細管=再吸収の主役(Na⁺・水・ブドウ糖・アミノ酸)
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