OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第55回 作業療法士国家試験 午後 第1問

作業療法評価学第55回午後

第55回 作業療法士国家試験 午後 第1問(作業療法評価学)の正答は 3 です。図3は腹臥位で手背を腰に置き(肩関節内旋位)、検査者が肩甲骨の内側縁を触れている。

問題
Danielsらの徒手筋力テスト(段階3)を図に示す。検査肢位で正しいのはどれか。ただし、関節可動域には異常がないものとする。
第55回午後第1問 図
  1. 1. 肩関節水平外転
  2. 2. 足関節底屈
  3. 3. 肩甲骨内転と下方回旋 ✓
  4. 4. 手関節屈曲
  5. 5. 股関節内旋

正答:3番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 78.6%参考値

14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 肩甲骨内転と下方回旋

図3は腹臥位で手背を腰に置き(肩関節内旋位)、検査者が肩甲骨の内側縁を触れている。これは大・小菱形筋の段階3の肢位で、手を背中から持ち上げると肩甲骨が内転・下方回旋し、重力に抗した運動になる。


【各選択肢の解説】

1. 肩関節水平外転
❌ 誤り。図1は腹臥位だが、肩関節90°外転位で前腕を台の端から垂らした肢位になっていない。正しくは、腹臥位で肩関節90°外転・上腕を台に載せ、前腕を台の端から垂らした肢位から上肢を天井方向へ挙げる。
2. 足関節底屈
❌ 誤り。図2は臥位で下肢を台に載せた非荷重の肢位である。正しくは、段階3以上は立位で片脚の踵上げを行わせて判定し、臥位では段階3を判定しない。
3. 肩甲骨内転と下方回旋
✅ 正しい。(=正答)菱形筋は肩甲骨を内転・下方回旋させる。手背を腰に置くと肩関節が内旋・伸展位になり、手を背中から離す動きで菱形筋が重力に抗して働く。
4. 手関節屈曲
❌ 誤り。図4は段階3の肢位(前腕回外位で前腕を台に載せた肢位)と異なる。正しくは、前腕回外位で前腕を台に載せ、手掌側を上に向けて重力に抗して手関節を屈曲させる。
5. 股関節内旋
❌ 誤り。図5は腹臥位で膝を屈曲し下腿を立てた肢位で、段階3の端座位ではない。正しくは、端座位で膝を台の端から垂らし、足部を外側へ振るように動かして(=股関節内旋)判定する。

【試験対策ポイント】

段階3の肢位(Danielsらの徒手筋力検査法)

運動段階3の肢位
肩甲骨内転・下方回旋腹臥位・手背を腰に置き、手を背中から離す
肩関節水平外転腹臥位・肩90°外転、前腕を台の端から垂らす
手関節屈曲前腕回外位で台に載せる
足関節底屈立位・片脚の踵上げ
股関節内旋端座位・膝を台の端から垂らす

段階3は「重力に抗して全可動域」。重力を除いた肢位(段階2)と取り違えない。

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