第55回 作業療法士国家試験 午後 第79問
臨床心理学第55回午後
転移・逆転移で適切なのはどれか。
1. 陰性転移の解釈は避ける。
2. 転移は逆転移を誘発する。
3. 逆転移は治療の阻害因子となる。
4. 逆転移は治療者の意識的反応である。
5. 心理治療の目標は陽性転移の出現である。
- 1. 陰性転移の解釈は避ける。
- 2. 転移は逆転移を誘発する。 ✓
- 3. 逆転移は治療の阻害因子となる。
- 4. 逆転移は治療者の意識的反応である。
- 5. 心理治療の目標は陽性転移の出現である。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 転移は逆転移を誘発する。
患者の転移(セラピストへの無意識的感情投影)は、セラピストに反応を引き起こし、逆転移を誘発します。この相互作用は心理治療の重要なダイナミクスであり、適切に認識・処理されるべき関係性です。
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【各選択肢の解説】
1. 陰性転移の解釈は避ける。
❌ 誤り。陰性転移(敵意や抵抗感など)も治療的に重要であり、解釈・処理することで治療が進展します。避けるべきではありません。
2. 転移は逆転移を誘発する。
✅ 正しい。患者の転移は治療者に無意識的な反応(逆転移)を生じさせ、このプロセスは治療関係の発展に不可欠です。
3. 逆転移は治療の阻害因子となる。
❌ 誤り。逆転移は適切に認識・処理されれば治療の有用な情報源となり、むしろ治療効果を高めます。
4. 逆転移は治療者の意識的反応である。
❌ 誤り。逆転移は治療者の無意識的反応です。意識的であれば対処しやすいもので、無意識だからこそ認識と吟味が必要です。
5. 心理治療の目標は陽性転移の出現である。
❌ 誤り。目標は転移の解釈・解決であり、陽性転移の出現そのものが目標ではありません。転移依存は治療進展の阻害になります。
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【試験対策ポイント】
- 転移と逆転移は相互作用的で、双方向の影響がある
- 逆転移は「阻害因子」ではなく「治療情報」として活用される
- 陰性転移も陽性転移も解釈・処理の対象(回避すべきでない)