第55回 作業療法士国家試験 午後 第82問
人間発達学第55回午後
切断後の幻肢で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 幼児の切断では強く現れる。
2. 四肢末梢部ほど明確に感じる。
3. いったん出現した幻肢は消失しない。
4. 術直後義肢装着法には予防効果がある。
5. 上肢切断よりも下肢切断で強く現れる。
- 1. 幼児の切断では強く現れる。
- 2. 四肢末梢部ほど明確に感じる。 ✓
- 3. いったん出現した幻肢は消失しない。
- 4. 術直後義肢装着法には予防効果がある。 ✓
- 5. 上肢切断よりも下肢切断で強く現れる。
正答:2・4番
解説
■ 正答:2番・4番 — 四肢末梢部ほど明確に感じる。術直後義肢装着法には予防効果がある。
幻肢は切断後に失われた肢が存在するように感じる現象です。末梢部(手指・足趾)ほど脳の体性感覚野で広い領域を占めるため、より明確に感じられます。また、術直後の義肢装着や運動療法により幻肢痛の発生を予防できることが報告されています。
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【各選択肢の解説】
1. 幼児の切断では強く現れる。
❌ 誤り。幻肢は成人で強く現れ、年齢が低いほど出現率が低くなります。脳の体性感覚野の再編成には経験年数が影響するため、長年使用していた肢ほど幻肢感覚が強くなります。
2. 四肢末梢部ほど明確に感じる。
✅ 正しい。手指や足趾は脳の体性感覚野で広い領域を占める(ホムンクルス)ため、末梢部ほど幻肢感覚がより明確かつ鮮明に感じられます。
3. いったん出現した幻肢は消失しない。
❌ 誤り。幻肢は時間経過とともに徐々に消失する傾向があります。適切な理学療法や運動療法により消失を促進できます。
4. 術直後義肢装着法には予防効果がある。
✅ 正しい。術直後の早期義肢装着や運動療法、ミラーセラピーなどは幻肢痛の発生を予防・軽減する効果があります。
5. 上肢切断よりも下肢切断で強く現れる。
❌ 誤り。むしろ上肢切断で幻肢がより強く現れます。上肢は日常生活で頻繁に使用され、脳での神経再編成がより複雑であるためです。
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【試験対策ポイント】
• 幻肢の明確さ:末梢部>近位部(ホムンクルスの領域面積に相関)
• 早期義肢装着・ミラーセラピーは予防効果あり
• 成人で強く現れ、時間とともに消失傾向を示す