第56回 作業療法士国家試験 午前 第21問
臨床心理学第56回午前
作業療法に関する歴史について正しいのはどれか。
1. 呉秀三は認知行動療法を実践した。
2. A. Meyerは感覚統合療法を提唱した。
3. 加藤普佐次郎は結核患者の作業療法に貢献した。
4. 高木憲次は肢体不自由児の療育を体系化させた。
5. W. Duntonは精神力動的作業療法理論を提唱した。
- 1. 呉秀三は認知行動療法を実践した。
- 2. A. Meyerは感覚統合療法を提唱した。
- 3. 加藤普佐次郎は結核患者の作業療法に貢献した。
- 4. 高木憲次は肢体不自由児の療育を体系化させた。 ✓
- 5. W. Duntonは精神力動的作業療法理論を提唱した。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 高木憲次は肢体不自由児の療育を体系化させた。
高木憲次は日本の小児整形外科医であり、肢体不自由児に対する包括的な療育プログラムを体系化させた。作業療法における児童療育の基礎を築いた重要な人物です。
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【各選択肢の解説】
1. 呉秀三は認知行動療法を実践した。
❌ 誤り。呉秀三は日本の精神医学の父と呼ばれ、精神障害者の人権擁護と精神医学の確立に貢献しましたが、認知行動療法ではなく精神衛生運動を推進しました。
2. A. Meyerは感覚統合療法を提唱した。
❌ 誤り。A. Meyerはアメリカの精神科医で、作業療法の黎明期に精神力動的アプローチと作業活動の治療的価値を提唱しました。感覚統合療法はJ. Ayresが提唱しました。
3. 加藤普佐次郎は結核患者の作業療法に貢献した。
❌ 誤り。加藤普佐次郎は日本の神経科医で精神障害者の作業療法に貢献しましたが、結核患者ではなく精神疾患患者を対象としていました。
4. 高木憲次は肢体不自由児の療育を体系化させた。
✅ 正しい。高木憲次は小児整形外科医として、肢体不自由児に対する包括的な療育システムを日本で初めて体系化させた開拓者です。
5. W. Duntonは精神力動的作業療法理論を提唱した。
❌ 誤り。W. Duntonはアメリカの作業療法の創設者の一人で「作業療法の父」と呼ばれていますが、精神力動的理論を提唱したのはA. Meyerです。
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【試験対策ポイント】
- A. Meyer:精神力動的アプローチ、J. Ayre:感覚統合療法
- 高木憲次:肢体不自由児の療育体系化(日本の作業療法史で重要)
- 呉秀三:精神衛生・精神障害者の人権擁護