第58回 作業療法士国家試験 午前 第20問
精神障害作業療法第58回午前
第58回 作業療法士国家試験 午前 第20問(精神障害作業療法)の正答は 5 です。入院2か月で幻聴・妄想は改善したが、無為の生活が続いている。
問題
26歳の男性。統合失調症。不動産会社社員。約半年前に仕事のトラブルから次第に欠勤するようになって退職し、引きこもりの生活になった。次第に服薬が不規則になり、幻聴と妄想が出現し入院となった。入院2か月で症状は改善したが、無為の生活が続いており、作業療法が処方された。この時期に優先すべき作業療法の役割はどれか。
- 1. 仲間づくり
- 2. 社会生活技能の習得
- 3. 身辺処理能力の回復
- 4. 対人交流技能の向上
- 5. 基本的な生活リズムの回復 ✓
正答:5番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 82.8%参考値
29人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 基本的な生活リズムの回復
入院2か月で幻聴・妄想は改善したが、無為の生活が続いている。急性期を脱した回復期の初めで、作業療法がまず担うのは、起床・活動・休息・睡眠という生活リズムを取り戻すことである。
【各選択肢の解説】
1. 仲間づくり
❌ 誤り。他者と関係を結ぶ活動は、生活リズムが整い活動に参加できるようになってからの課題である。正しくは、まず決まった時間に作業療法に参加する習慣をつくる。
❌ 誤り。他者と関係を結ぶ活動は、生活リズムが整い活動に参加できるようになってからの課題である。正しくは、まず決まった時間に作業療法に参加する習慣をつくる。
2. 社会生活技能の習得
❌ 誤り。SSTなどの社会生活技能の練習は回復期後半から退院・社会復帰に向けて行う。正しくは、この時期はその前提となる生活リズムの回復を優先する。
❌ 誤り。SSTなどの社会生活技能の練習は回復期後半から退院・社会復帰に向けて行う。正しくは、この時期はその前提となる生活リズムの回復を優先する。
3. 身辺処理能力の回復
❌ 誤り。本例は身辺処理ができないという記載はなく、問題は無為である。正しくは、身辺処理の自立度ではなく、1日の活動のリズムを整えることが課題である。
❌ 誤り。本例は身辺処理ができないという記載はなく、問題は無為である。正しくは、身辺処理の自立度ではなく、1日の活動のリズムを整えることが課題である。
4. 対人交流技能の向上
❌ 誤り。対人交流の技能の練習は回復期後半以降の課題である。正しくは、まず個人で取り組める作業を決まった時間に行い、活動と休息のリズムをつくる。
❌ 誤り。対人交流の技能の練習は回復期後半以降の課題である。正しくは、まず個人で取り組める作業を決まった時間に行い、活動と休息のリズムをつくる。
5. 基本的な生活リズムの回復
✅ 正しい。無為の状態では活動と休息の区別がなくなり、生活のリズムが崩れる。決まった時間に作業療法に参加することで生活に区切りができ、その後の対人交流や社会生活の練習の土台になる。
✅ 正しい。無為の状態では活動と休息の区別がなくなり、生活のリズムが崩れる。決まった時間に作業療法に参加することで生活に区切りができ、その後の対人交流や社会生活の練習の土台になる。
【試験対策ポイント】
統合失調症の作業療法の時期と目的
- 急性期:休息・安心できる場の提供
- 回復期前半:生活リズムの回復、基本的な体力・作業への参加
- 回復期後半:対人交流、社会生活技能(SST)
- 社会復帰期:就労支援・地域生活の支援
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