第58回 作業療法士国家試験 午前 第22問
身体障害作業療法第58回午前
上肢にリンパ浮腫(病期分類Ⅱ期)がある患者に対する生活指導として最も適切なのはどれか。
1. 日光浴をする。
2. 患肢の挙上を避ける。
3. 患肢で血圧を測定する。
4. 高い温度で入浴をする。
5. 正常なリンパ節へ向けてマッサージを行う。
- 1. 日光浴をする。
- 2. 患肢の挙上を避ける。
- 3. 患肢で血圧を測定する。
- 4. 高い温度で入浴をする。
- 5. 正常なリンパ節へ向けてマッサージを行う。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 正常なリンパ節へ向けてマッサージを行う。
リンパ浮腫Ⅱ期では、保存的療法としてスキンケア、圧迫療法、運動療法とともにリンパドレナージが重要な治療法です。正常なリンパ節へ向けてマッサージを行うことで、患肢の過剰なリンパ液を健側のリンパ系へ流出させ、浮腫の軽減を図ります。
---
【各選択肢の解説】
1. 日光浴をする。
❌ 誤り。日光浴は患肢の皮膚温度を上昇させ、血管拡張によってリンパ液産生を増加させるため避けるべきです。
2. 患肢の挙上を避ける。
❌ 誤り。患肢の挙上は重力を利用してリンパ液の流出を促進するため、むしろ推奨される対応です。
3. 患肢で血圧を測定する。
❌ 誤り。患肢での測定は浮腫部位の圧迫による組織損傷や感染リスクを高めるため禁止されています。
4. 高い温度で入浴をする。
❌ 誤り。高温は血管拡張によりリンパ液産生を増加させ、浮腫を悪化させるため、ぬるめのお湯が推奨されます。
5. 正常なリンパ節へ向けてマッサージを行う。
✅ 正しい。患側から健側へ段階的にリンパ液を流出させるリンパドレナージは、Ⅱ期浮腫の標準的な保存療法です。
---
【試験対策ポイント】
- リンパ浮腫Ⅱ期:線維化が始まる段階で保存的療法が有効
- リンパドレナージ:患側→健側のリンパ節へ向けた方向性が重要
- 患肢への加温・圧迫・測定は全て禁止