OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午前 第31問

身体障害作業療法第58回午前

第58回 作業療法士国家試験 午前 第31問(身体障害作業療法)の正答は 3 です。慢性疼痛は生物心理社会モデルで理解され、疼痛の認知・行動的側面(破局的思考・回避行動など)への介入が重要とされている。

問題
慢性疼痛を有する患者のリハビリテーション治療で最も適切なのはどれか。
  1. 1. 運動療法は推奨されない。
  2. 2. 慢性腰痛では安静を指示する。
  3. 3. 認知行動療法の導入は有効である。
  4. 4. 患部への積極的なマッサージを行う。
  5. 5. 疼痛が軽度であればADL訓練は必要ない。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 認知行動療法の導入は有効である

慢性疼痛は生物心理社会モデルで理解され、疼痛の認知・行動的側面(破局的思考・回避行動など)への介入が重要とされている。認知行動療法(CBT)は慢性疼痛に対するエビデンスレベルの高い治療法として推奨されている。


【各選択肢の解説】

1. 運動療法は推奨されない。
❌ 誤り。慢性疼痛に対する運動療法(有酸素運動・筋力強化)はエビデンスレベルが高く、積極的に推奨される。
2. 慢性腰痛では安静を指示する。
❌ 誤り。慢性腰痛への安静指示は現在の推奨から外れている。活動維持・運動療法が推奨され、安静は疼痛行動・廃用を強化する。
3. 認知行動療法の導入は有効である。
✅ 正しい。CBTは慢性疼痛の破局的思考(catastrophizing)や疼痛への過度な注目、回避行動などに介入し、機能的予後を改善する。
4. 患部への積極的なマッサージを行う。
❌ 誤り。慢性疼痛の治療でマッサージへの依存は受動的対処(passive coping)を強化し、長期的には有害になり得る。
5. 疼痛が軽度であればADL訓練は必要ない。
❌ 誤り。疼痛程度にかかわらず活動能力の維持・向上はQOL改善に重要であり、軽度疼痛でもADL訓練の意義はある。

【試験対策ポイント】

慢性疼痛のリハビリテーション:生物心理社会モデル(biological-psychological-social model)で捉える。CBT(認知行動療法)・運動療法・活動維持が三本柱。「安静指示・患部マッサージへの依存・受動的対処」は避けるべきアプローチとして押さえる。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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