第58回 作業療法士国家試験 午前 第40問
作業療法評価学第58回午前
高次脳機能障害で正しいのはどれか。
1. 性格の変化はみられない。
2. 外見上から障害を容易に判断できる。
3. 脳の損傷部位によらず症状は一定である。
4. 記憶障害と比べて注意障害は回復しにくい。
5. 60 歳以上では脳血管障害によるものが多い。
- 1. 性格の変化はみられない。
- 2. 外見上から障害を容易に判断できる。
- 3. 脳の損傷部位によらず症状は一定である。
- 4. 記憶障害と比べて注意障害は回復しにくい。
- 5. 60 歳以上では脳血管障害によるものが多い。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 60歳以上では脳血管障害によるものが多い。
高次脳機能障害の原因は年齢層により異なり、60歳以上では脳血管障害(脳梗塞・脳出血など)が主要な原因となります。これに対して若年層では交通事故などの外傷性脳損傷が多い傾向があります。
---
【各選択肢の解説】
1. 性格の変化はみられない。
❌ 誤り。高次脳機能障害では前頭葉損傷などにより性格変化(易刺激性、無関心、衝動性の増加など)が頻繁にみられます。
2. 外見上から障害を容易に判断できる。
❌ 誤り。高次脳機能障害は「見えない障害」とも呼ばれ、外見上は判断困難です。身体麻痺がなければ特に判別しにくくなります。
3. 脳の損傷部位によらず症状は一定である。
❌ 誤り。失語、失行、失認など症状は損傷部位(ブローカ野、ウェルニッケ野、頭頂葉など)に依存して異なります。
4. 記憶障害と比べて注意障害は回復しにくい。
❌ 誤り。一般的に注意障害は回復しやすく、記憶障害は回復が困難とされています。
5. 60歳以上では脳血管障害によるものが多い。
✅ 正しい。高齢者層の高次脳機能障害は脳梗塞や脳出血といった脳血管障害が最大の原因です。
---
【試験対策ポイント】
- 高次脳機能障害は「見えない障害」=外見からは判断困難
- 年齢別原因:若年層=外傷性脳損傷、高齢層=脳血管障害
- 注意障害は比較的回復しやすく、記憶障害は回復困難