第58回 作業療法士国家試験 午後 第1問
作業療法評価学第58回午後
第58回 作業療法士国家試験 午後 第1問(作業療法評価学)の正答は 1・3 です。段階3は「重力に抗して全可動域を動かせる」段階で、運動が重力に逆らう向きになる体位で、抵抗を加えずに行う。
問題
Danielsらの徒手筋力テスト(段階3)の対象者の体位で正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、矢印は対象者の運動方向を示す。
- 1. 体幹屈曲 ✓
- 2. 肩伸展
- 3. 肩甲骨内転と下方回旋 ✓
- 4. 手関節伸展
- 5. 股関節屈曲、外転、外旋と膝屈曲
正答:1・3番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 36.4%参考値
22人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1・3番 — 体幹屈曲・肩甲骨内転と下方回旋
段階3は「重力に抗して全可動域を動かせる」段階で、運動が重力に逆らう向きになる体位で、抵抗を加えずに行う。図ごとに、体位と矢印の向きがその運動の段階3の体位に合っているかを見る(Daniels 徒手筋力検査法)。
【各選択肢の解説】
1. 体幹屈曲
✅ 正しい。図1は背臥位で両上肢を体の前方へ伸ばし、頭部と上部体幹を床から起こしている。体幹屈曲の段階3は背臥位・上肢を前方に伸ばした肢位で、肩甲骨下角が床から離れるまで体幹を屈曲させる形であり、図と一致する。上肢の置き場所を頭側へ移すほど体幹を起こす負荷が増すため、段階によって上肢の位置を変える。
✅ 正しい。図1は背臥位で両上肢を体の前方へ伸ばし、頭部と上部体幹を床から起こしている。体幹屈曲の段階3は背臥位・上肢を前方に伸ばした肢位で、肩甲骨下角が床から離れるまで体幹を屈曲させる形であり、図と一致する。上肢の置き場所を頭側へ移すほど体幹を起こす負荷が増すため、段階によって上肢の位置を変える。
2. 肩伸展
❌ 誤り。図2は腹臥位で上肢を体側に置いて持ち上げているが、手は爪の側(手背)が上を向いている。正しくは、肩伸展の段階3は腹臥位・上肢を体側に置き、肩関節内旋位(手掌を上に向ける)で全可動域を伸展させる。
❌ 誤り。図2は腹臥位で上肢を体側に置いて持ち上げているが、手は爪の側(手背)が上を向いている。正しくは、肩伸展の段階3は腹臥位・上肢を体側に置き、肩関節内旋位(手掌を上に向ける)で全可動域を伸展させる。
3. 肩甲骨内転と下方回旋
✅ 正しい。図3は腹臥位で手を背部(腰の上)に置いた肢位である。肩甲骨内転・下方回旋(菱形筋)の段階3は、この肢位から手を背中から持ち上げさせ、肩甲骨が内転・下方回旋する運動を重力に抗して行わせる形であり、図と一致する。
✅ 正しい。図3は腹臥位で手を背部(腰の上)に置いた肢位である。肩甲骨内転・下方回旋(菱形筋)の段階3は、この肢位から手を背中から持ち上げさせ、肩甲骨が内転・下方回旋する運動を重力に抗して行わせる形であり、図と一致する。
4. 手関節伸展
❌ 誤り。図4は検査者が前腕を支えているが、運動方向の矢印は下向きで、手背を重力に抗して持ち上げる形になっていない(下へ動かす向きは重力に従う)。検査者が前腕を支えて固定すること自体は段階3でも行う。正しくは、段階3は前腕を回内位で台に置いて支え、抵抗を加えずに手関節を全可動域伸展させる(手背を上へ持ち上げる)。
❌ 誤り。図4は検査者が前腕を支えているが、運動方向の矢印は下向きで、手背を重力に抗して持ち上げる形になっていない(下へ動かす向きは重力に従う)。検査者が前腕を支えて固定すること自体は段階3でも行う。正しくは、段階3は前腕を回内位で台に置いて支え、抵抗を加えずに手関節を全可動域伸展させる(手背を上へ持ち上げる)。
5. 股関節屈曲、外転、外旋と膝屈曲
❌ 誤り。図5は背臥位で踵を反対側の下腿に沿って滑らせている。これは重力の影響を減らした段階2の体位である。正しくは、この複合運動(縫工筋)の段階3は座位で、踵を反対側の下腿の前面に沿って上へ滑らせる。
❌ 誤り。図5は背臥位で踵を反対側の下腿に沿って滑らせている。これは重力の影響を減らした段階2の体位である。正しくは、この複合運動(縫工筋)の段階3は座位で、踵を反対側の下腿の前面に沿って上へ滑らせる。
【試験対策ポイント】
| 運動 | 段階3の体位 |
|---|---|
| 体幹屈曲 | 背臥位・上肢を前方に伸ばして体幹を起こす |
| 肩伸展 | 腹臥位・上肢を体側・肩内旋位(手掌が上) |
| 肩甲骨内転と下方回旋 | 腹臥位・手を背中に置き、手を持ち上げる |
| 手関節伸展 | 前腕回内位で支え、手背を上へ |
| 縫工筋(股屈曲・外転・外旋+膝屈曲) | 座位(背臥位は段階2) |
- 段階3は抵抗なしで、運動が重力に逆らう向きになる体位で行う。検査者が近位を支えて固定するのは段階3でも行うので、見るのは体位と矢印の向き。
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