OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第58回 作業療法士国家試験 午後 第32問

身体障害作業療法第58回午後
脳卒中片麻痺の上肢に対する機能回復訓練の課題内容で適切なのはどれか。 1. 運動は巧緻運動から粗大運動にする。 2. 運動速度は速いものから遅いものにする。 3. 課題は単純なものから複雑なものにする。 4. 運動パターンは分離運動から共同運動にする。 5. 課題の所要時間は長いものから短いものにする。
  1. 1. 運動は巧緻運動から粗大運動にする。
  2. 2. 運動速度は速いものから遅いものにする。
  3. 3. 課題は単純なものから複雑なものにする。 ✓
  4. 4. 運動パターンは分離運動から共同運動にする。
  5. 5. 課題の所要時間は長いものから短いものにする。

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 課題は単純なものから複雑なものにする。 脳卒中片麻痺の機能回復訓練は、段階的かつ系統的に進める必要があります。患者の学習効果と動機づけを高めるため、習得しやすい単純な課題から始めて、徐々に難度を上げていく複雑な課題へ進める方法が最も適切です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 運動は巧緻運動から粗大運動にする。 ❌ 誤り。順序が逆です。実際には粗大運動(大きな動き)で基本的な能力を獲得してから、巧緻運動(細かい指先の動き)へ段階的に進みます。 2. 運動速度は速いものから遅いものにする。 ❌ 誤り。順序が逆です。遅い動きで運動パターンを確立してから、徐々に速い動きに段階を上げるべきです。 3. 課題は単純なものから複雑なものにする。 ✅ 正しい。認知学習の原則に基づき、簡単な課題で成功経験を積み上げ、自信と動機づけを高めてから複雑な課題へ進めることが効果的です。 4. 運動パターンは分離運動から共同運動にする。 ❌ 誤り。順序が逆です。脳卒中片麻痺の回復過程では、共同運動から始まり、徐々に分離運動(選択的な個別関節の動き)へと進みます。 5. 課題の所要時間は長いものから短いものにする。 ❌ 誤り。実行時間の長短と難度の段階化には直接的な関係がなく、課題選定の主軸ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 • 脳卒中片麻痺の運動回復段階:共同運動→分離運動の順 • 訓練課題の段階化原則:単純→複雑、粗大→巧緻、遅い→速い • 患者の学習効果と動機づけを考慮した系統的進行が重要
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