第58回 作業療法士国家試験 午後 第70問
運動学第58回午後
第58回 作業療法士国家試験 午後 第70問(運動学)の正答は 4 です。腕を前に挙げた位置を保つには、上腕骨を支える土台として肩甲骨を外転(前方へ)・上方回旋させ、胸郭に固定しておく必要がある。
問題
肩甲骨外転・上方回旋を伴い肩関節屈曲位保持に作用するのはどれか。
- 1. 棘下筋
- 2. 広背筋
- 3. 小円筋
- 4. 前鋸筋 ✓
- 5. 菱形筋
正答:4番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 71.1%やさしい
38人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 前鋸筋
腕を前に挙げた位置を保つには、上腕骨を支える土台として肩甲骨を外転(前方へ)・上方回旋させ、胸郭に固定しておく必要がある。この両方を担うのが前鋸筋である。他の肢は肩甲上腕関節に働く筋か、肩甲骨を逆向き(内転・下方回旋)に動かす筋。
【各選択肢の解説】
1. 棘下筋
❌ 誤り。棘下筋は肩甲骨と上腕骨を結ぶ回旋筋腱板の1つで、肩甲骨そのものは動かさない。正しくは肩関節の外旋に働き、上腕骨頭を関節窩に安定させる。
❌ 誤り。棘下筋は肩甲骨と上腕骨を結ぶ回旋筋腱板の1つで、肩甲骨そのものは動かさない。正しくは肩関節の外旋に働き、上腕骨頭を関節窩に安定させる。
2. 広背筋
❌ 誤り。広背筋は上腕を後下方へ引く筋である。正しくは肩関節の伸展・内転・内旋に働き、屈曲位の保持とは逆向き。
❌ 誤り。広背筋は上腕を後下方へ引く筋である。正しくは肩関節の伸展・内転・内旋に働き、屈曲位の保持とは逆向き。
3. 小円筋
❌ 誤り。小円筋も回旋筋腱板の1つで、肩甲骨を動かさない。正しくは肩関節の外旋に働く。
❌ 誤り。小円筋も回旋筋腱板の1つで、肩甲骨を動かさない。正しくは肩関節の外旋に働く。
4. 前鋸筋
✅ 正しい(=正答)。前鋸筋は肋骨から起こり肩甲骨内側縁に付き、肩甲骨を前外方へ引いて外転させる。下部線維は下角を前外方に引くので上方回旋も起こす。麻痺(長胸神経損傷)すると翼状肩甲となり、腕を前に挙げ続けにくくなる。
✅ 正しい(=正答)。前鋸筋は肋骨から起こり肩甲骨内側縁に付き、肩甲骨を前外方へ引いて外転させる。下部線維は下角を前外方に引くので上方回旋も起こす。麻痺(長胸神経損傷)すると翼状肩甲となり、腕を前に挙げ続けにくくなる。
5. 菱形筋
❌ 誤り。菱形筋は脊柱と肩甲骨内側縁を結び、肩甲骨を脊柱側へ引く。正しくは肩甲骨の内転・下方回旋(と挙上)に働き、前鋸筋と拮抗する。
❌ 誤り。菱形筋は脊柱と肩甲骨内側縁を結び、肩甲骨を脊柱側へ引く。正しくは肩甲骨の内転・下方回旋(と挙上)に働き、前鋸筋と拮抗する。
【試験対策ポイント】
| 筋 | 肩甲骨の運動 |
|---|---|
| 前鋸筋 | 外転・上方回旋 |
| 僧帽筋(上部・下部) | 上方回旋 |
| 菱形筋 | 内転・下方回旋・挙上 |
| 小胸筋 | 下制・下方回旋 |
- 前鋸筋麻痺(長胸神経)→翼状肩甲
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