OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第59回 作業療法士国家試験 午前 第35問

作業療法評価学第59回午前

第59回 作業療法士国家試験 午前 第35問(作業療法評価学)の正答は 2 です。MTDLP(生活行為向上マネジメント)では、本人だけでなく家族や支援者からも聞き取りを行うことが可能とされている。

問題
MTDLPで正しいのはどれか。
  1. 1. 遂行度を聞き取る。
  2. 2. 家族に聞き取りを行う。
  3. 3. ICIDHの視点を用いている。
  4. 4. 精神障害患者には適用しない。
  5. 5. ADLに関する客観的な評価は用いない。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 家族に聞き取りを行う。

MTDLP(生活行為向上マネジメント)では、本人だけでなく家族や支援者からも聞き取りを行うことが可能とされている。本人の自己認識と家族の観察を総合して支援目標を設定する。


【各選択肢の解説】

1. 遂行度を聞き取る。
❌ 誤り。MTDLPではCOPMと同様に満足度と遂行度を聴取するが、「遂行度を聞き取る」という表現は誤りではないようにも見える。ただし正確にはMTDLPでは「生活行為の遂行状況」を面接・観察で把握し、COPMとは異なるアプローチを用いる点に注意。
2. 家族に聞き取りを行う。
✅ 正しい。MTDLPでは本人・家族・支援者等を対象に聞き取りを行うことが明記されている。
3. ICIDHの視点を用いている。
❌ 誤り。MTDLPはICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)の視点を用いている。ICIDHは旧概念。
4. 精神障害患者には適用しない。
❌ 誤り。MTDLPは身体・精神・高齢者など幅広い対象に適用可能。精神障害者に限定した除外規定はない。
5. ADLに関する客観的な評価は用いない。
❌ 誤り。MTDLPはFIM・Barthel Indexなどの客観的ADL評価と組み合わせて使用することを推奨している。

【試験対策ポイント】

MTDLPの特徴:①ICFの視点に基づく、②本人・家族・支援者への聞き取り、③目標設定・実施・評価のサイクルを用いる包括的マネジメントツール、④精神・身体・高齢領域に広く適用可能。「ICIDH」「ADL評価不使用」「精神障害者除外」は代表的な誤りの選択肢。


✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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