第59回 作業療法士国家試験 午前 第40問
作業療法管理学第59回午前
精神科作業療法のインテイク面接(初回面接)で適切なのはどれか。
1. 作業療法の目的を説明する。
2. 幻聴がある場合は面接を中止する。
3. ベットサイドでの実施が基本である。
4. 緊張が強い患者の場合は対面同位法で行う。
5. 作業療法士自身の詳細な個人情報を説明する。
- 1. 作業療法の目的を説明する。 ✓
- 2. 幻聴がある場合は面接を中止する。
- 3. ベットサイドでの実施が基本である。
- 4. 緊張が強い患者の場合は対面同位法で行う。
- 5. 作業療法士自身の詳細な個人情報を説明する。
正答:1番
解説
# 第59回 第A040問 解説
■ 正答:1番 — 作業療法の目的を説明する。
インテイク面接では、作業療法士が自己紹介をした後に**作業療法の目的・内容・流れを説明すること**がインフォームドコンセントの観点から最も基本的かつ優先される対応である。
---
【各選択肢の解説】
1. 作業療法の目的を説明する。
✅ 正しい。インテイク(初回面接)の基本は、①自己紹介、②作業療法の目的・内容・方法の説明、③患者のニーズ・背景の聴取。目的説明はその基盤となる。
2. 幻聴がある場合は面接を中止する。
❌ 誤り。幻聴があっても面接を中止する必要はない。患者の状態を観察しながら柔軟に対応する。中止の判断は幻聴の「有無」ではなく「意思疎通が困難なほどの混乱状態」かどうかによる。
3. ベットサイドでの実施が基本である。
❌ 誤り。インテイク面接は面接室(対話に適した個室や静かな環境)で行うことが基本。ベッドサイドは状態が重篤な場合の例外。
4. 緊張が強い患者の場合は対面同位法で行う。
❌ 誤り。緊張が強い患者には対面よりも**並列位(横並び)や斜め向き**の配置が圧迫感を軽減する。対面(face-to-face)は対立感を与える場合がある。
5. 作業療法士自身の詳細な個人情報を説明する。
❌ 誤り。自己紹介は氏名・職種・役割の提示で十分。詳細な個人情報(住所・家族構成など)を伝える必要はなく、適切な治療的距離を保つことが重要。
---
【試験対策ポイント】
インテイク面接の基本原則:**①目的・内容の説明(インフォームドコンセント)→②ニーズ聴取**の順序。緊張患者への対応は**並列位・斜め配置**が原則。幻聴があっても即座に中止せず状態を観察しながら継続。
---