OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第60回 作業療法士国家試験 午前 第76問

病理学概論第60回午前

第60回 作業療法士国家試験 午前 第76問(病理学概論)の正答は 1・3 です。急性炎症と慢性炎症の見分けを問う。

問題
急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか。2つ選べ。
  1. 1. 血管の増殖 ✓
  2. 2. 好中球の集積
  3. 3. 組織の線維化 ✓
  4. 4. 血漿蛋白の浸出
  5. 5. 血管内皮細胞の損傷

正答:1・3番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 47.7%難問

44人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1・3番 — 血管の増殖・組織の線維化

急性炎症と慢性炎症の見分けを問う。急性炎症は血管反応(透過性亢進・滲出)と好中球が主体、慢性炎症は肉芽組織の形成(血管の増殖・線維芽細胞の増殖)と線維化が主体である。


【各選択肢の解説】

1. 血管の増殖(=正答)
✅ 正しい。慢性炎症では毛細血管と線維芽細胞からなる肉芽組織がつくられ、血管が増殖する(血管新生)。
2. 好中球の集積
❌ 誤り。好中球の集積は急性炎症の特徴である。正しくは慢性炎症ではリンパ球・マクロファージ・形質細胞の浸潤が主体となる。
3. 組織の線維化(=正答)
✅ 正しい。慢性炎症では線維芽細胞が膠原線維をつくり、組織が線維化する。
4. 血漿蛋白の浸出
❌ 誤り。血漿蛋白の浸出は急性炎症の特徴である。正しくは急性炎症で血管透過性が高まり、血漿蛋白を含む液が血管外へ出る(滲出)変化である。
5. 血管内皮細胞の損傷
❌ 誤り。血管内皮細胞の損傷は急性炎症の血管反応にかかわる変化である。正しくは内皮の損傷は急性期に血管透過性を高める要因の1つであり、慢性炎症を特徴づけるのは血管の増殖と線維化である。

【試験対策ポイント】

項目急性炎症慢性炎症
主な細胞好中球リンパ球・マクロファージ・形質細胞
血管の変化透過性亢進・滲出血管の増殖(肉芽組織)
組織の変化浮腫線維化

「急性=血管から出る」「慢性=作り直す(肉芽・線維化)」で見分ける。

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