第60回 作業療法士国家試験 午後 第100問
臨床心理学第60回午後
第60回 作業療法士国家試験 午後 第100問(臨床心理学)の正答は 5 です。強迫症では、繰り返し浮かぶ考え(強迫観念)を自分の考えとして体験し、ばかげている・過剰だと分かっていながら抑えられないことが多い。
問題
強迫症〈強迫性障害〉の症状で正しいのはどれか。
- 1. 強迫行為中の記憶は残らない。
- 2. 家族を巻き込むことは稀である。
- 3. 強迫観念は睡眠中も持続している。
- 4. 強迫行為を命令する幻聴に怯えている。
- 5. 強迫観念を不合理であると認識している。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 83.3%やさしい
42人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
👥 読者の報告をもとに修正済み(2026-09-15)— ご指摘ありがとうございました
■ 正答:5番 — 強迫観念を不合理であると認識している。
強迫症では、繰り返し浮かぶ考え(強迫観念)を自分の考えとして体験し、ばかげている・過剰だと分かっていながら抑えられないことが多い。この不合理さの自覚(自我違和性)が典型的な特徴である。
【各選択肢の解説】
1. 強迫行為中の記憶は残らない。
❌ 誤り。強迫症では意識は清明で、強迫行為をしたことは覚えている。正しくは強迫行為の記憶は保たれ、記憶が抜けるのは解離やもうろう状態の特徴である。
❌ 誤り。強迫症では意識は清明で、強迫行為をしたことは覚えている。正しくは強迫行為の記憶は保たれ、記憶が抜けるのは解離やもうろう状態の特徴である。
2. 家族を巻き込むことは稀である。
❌ 誤り。家族に何度も確認を求める、家族にも手洗いを強いるなどの巻き込みは多くみられ、治療上の課題になる。正しくは家族を巻き込むことが多い。
❌ 誤り。家族に何度も確認を求める、家族にも手洗いを強いるなどの巻き込みは多くみられ、治療上の課題になる。正しくは家族を巻き込むことが多い。
3. 強迫観念は睡眠中も持続している。
❌ 誤り。強迫観念は目覚めているときに意識される考えである。正しくは覚醒時の症状であり、睡眠中に持続するものではない。
❌ 誤り。強迫観念は目覚めているときに意識される考えである。正しくは覚醒時の症状であり、睡眠中に持続するものではない。
4. 強迫行為を命令する幻聴に怯えている。
❌ 誤り。命令する幻聴は統合失調症などの精神病症状である。正しくは強迫観念は外から聞こえる声ではなく、自分自身の考えとして体験される。
❌ 誤り。命令する幻聴は統合失調症などの精神病症状である。正しくは強迫観念は外から聞こえる声ではなく、自分自身の考えとして体験される。
5. 強迫観念を不合理であると認識している。(=正答)
✅ 正しい。不合理と分かっているのにやめられないのが強迫症の典型である。この自覚の有無が、訂正できない統合失調症の妄想との見分けに役立つ。
✅ 正しい。不合理と分かっているのにやめられないのが強迫症の典型である。この自覚の有無が、訂正できない統合失調症の妄想との見分けに役立つ。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 強迫観念 | 妄想 |
|---|---|---|
| 不合理さの自覚 | 多くはある | ない(訂正できない) |
| 体験のされ方 | 自分の考えが繰り返し浮かぶ | 誤った内容を確信する |
- 強迫観念(考え)→ 不安 → 強迫行為(打ち消し)→ 一時的に軽くなる、という悪循環を繰り返す
- 治療は曝露反応妨害法とSSRIが中心。家族の巻き込みへの対応も治療の一部になる
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