OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第61回 作業療法士国家試験 午前 第22問

作業療法管理学第61回午前

第61回 作業療法士国家試験 午前 第22問(作業療法管理学)の正答は 3 です。Adolf Meyer(アドルフ・マイヤー)はスイス出身の精神科医であり、精神病理学・心理生物学的アプローチの発展に貢献した人物である。

問題
作業療法に関する歴史で誤っているのはどれか。
  1. 1. Jean Ayres は感覚統合を考案した。
  2. 2. Philippe Pinel は道徳療法を始めた。
  3. 3. Adolf Meyer は再建療法を確立させた。
  4. 4. 高木憲次は肢体不自由児の療育を確立させた。
  5. 5. 呉秀三は精神科医療における病院開放化を行った。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — Adolf Meyer は再建療法を確立させた。

Adolf Meyer(アドルフ・マイヤー)はスイス出身の精神科医であり、精神病理学・心理生物学的アプローチの発展に貢献した人物である。作業療法の哲学的基盤(「作業は人間にとって意味がある」)を提唱したことで知られるが、再建療法(Reconstruction Therapy)の確立者ではない。再建療法は第一次世界大戦後に傷痍軍人の職業的回復を目的として展開されたものであり、Meyer の業績とは結びつかない。


【各選択肢の解説】

1. Jean Ayres は感覚統合を考案した。
✅ 正しい。エアーズは作業療法士・教育心理学者であり、1960〜70年代に感覚統合理論を体系化した。
2. Philippe Pinel は道徳療法を始めた。
✅ 正しい。18世紀末のフランス精神科医ピネルは患者の鎖を外し、人道的な道徳療法(moral treatment)の先駆けとなった。
3. Adolf Meyer は再建療法を確立させた。
❌ 誤り。メイヤーは作業療法の哲学的基盤に貢献したが、再建療法の確立者ではない。再建療法はWWI後の米国で別途発展した。
4. 高木憲次は肢体不自由児の療育を確立させた。
✅ 正しい。日本の整形外科医であり、「療育」という概念を提唱し、肢体不自由児施設の礎を築いた。
5. 呉秀三は精神科医療における病院開放化を行った。
✅ 正しい。明治〜大正期の精神科医で、私宅監置の実態告発と患者の処遇改善・開放化に尽力した。

【試験対策ポイント】

OT歴史の人物は「誰が・何をしたか」のセットで暗記する。メイヤー=心理生物学・作業の哲学エアーズ=感覚統合ピネル=道徳療法高木憲次=療育呉秀三=精神科開放化と整理する。再建療法はWWI後の米国の流れであり、特定の一人物に帰属させにくい点も押さえておく。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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