第61回 作業療法士国家試験 午前 第25問
作業療法管理学第61回午前
第61回 作業療法士国家試験 午前 第25問(作業療法管理学)の正答は 3 です。インシデントレポートは患者への実害の有無にかかわらず、医療安全上の問題となり得る事象すべてを組織として把握・分析・改善するためのシステムである。
問題
インシデントレポートで正しいのはどれか。
- 1. 部署の管理者が報告する。
- 2. 医師の指示に基づき報告する。
- 3. スタッフ間の伝達ミスは報告対象である。 ✓
- 4. 治療の必要がない事象は報告不要である。
- 5. 当事者が十分に反省していたら報告不要である。
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — スタッフ間の伝達ミスは報告対象である。
インシデントレポートは患者への実害の有無にかかわらず、医療安全上の問題となり得る事象すべてを組織として把握・分析・改善するためのシステムである。スタッフ間の伝達ミスは患者への影響が生じる前の段階であっても重要な報告対象となる。
【各選択肢の解説】
1. 部署の管理者が報告する。
❌ 誤り。インシデントレポートは当事者本人が報告するのが原則であり、管理者に代わりに報告させるものではない。
❌ 誤り。インシデントレポートは当事者本人が報告するのが原則であり、管理者に代わりに報告させるものではない。
2. 医師の指示に基づき報告する。
❌ 誤り。医師の指示に関係なく、医療安全管理の仕組みとして各職種が自主的・自発的に報告する。
❌ 誤り。医師の指示に関係なく、医療安全管理の仕組みとして各職種が自主的・自発的に報告する。
3. スタッフ間の伝達ミスは報告対象である。
✅ 正しい。患者への実害がなくても、伝達ミスは潜在的危険(ヒヤリハット)として報告対象に含まれる。
✅ 正しい。患者への実害がなくても、伝達ミスは潜在的危険(ヒヤリハット)として報告対象に含まれる。
4. 治療の必要がない事象は報告不要である。
❌ 誤り。治療が不要であってもヒヤリハット(インシデント)は報告対象となる。ハインリッヒの法則の観点からも軽微な事象の把握が重要。
❌ 誤り。治療が不要であってもヒヤリハット(インシデント)は報告対象となる。ハインリッヒの法則の観点からも軽微な事象の把握が重要。
5. 当事者が十分に反省していたら報告不要である。
❌ 誤り。個人の反省の有無は無関係であり、組織的な再発防止のために報告が必要である。
❌ 誤り。個人の反省の有無は無関係であり、組織的な再発防止のために報告が必要である。
【試験対策ポイント】
インシデントレポートの目的は個人の責任追及ではなく、組織的な医療安全管理と再発防止にある。ヒヤリハット(実害なし)も含めて報告必須であり、報告者は当事者本人が原則。ハインリッヒの法則(1件の重大事故の背後に29件の軽微な事故、300件のヒヤリハットがある)と合わせて覚える。
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