第61回 作業療法士国家試験 午前 第55問
解剖学第61回午前
動脈で正しいのはどれか。\n1. 弁がある。\n2. 容量血管とよばれる。\n3. 壁は3層の組織からなる。\n4. 静脈より血流速度は遅い。\n5. 血管の平滑筋には副交感神経が分布している。
- 1. 弁がある。
- 2. 容量血管とよばれる。
- 3. 壁は3層の組織からなる。 ✓
- 4. 静脈より血流速度は遅い。
- 5. 血管の平滑筋には副交感神経が分布している。
正答:3番
解説
# 第61回 第A055問 解説
■ 正答:3番 — 壁は3層の組織からなる。
動脈壁は内膜(内皮細胞・内弾性板)・中膜(平滑筋・弾性線維)・外膜(結合組織・外弾性板)の3層構造で構成されており、静脈も同様の3層構造をもつが、動脈は中膜の平滑筋・弾性線維が特に発達している点が特徴である。
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【各選択肢の解説】
1. 弁がある。
❌ 誤り。逆流防止弁があるのは**静脈**(特に四肢の静脈)。動脈には弁はない(大動脈弁・肺動脈弁は心臓の弁であり血管の弁ではない)。
2. 容量血管とよばれる。
❌ 誤り。容量血管(capacitance vessel)は**静脈**。体内血液の約70%を静脈系が保有する。動脈は**抵抗血管(pressure vessel)**とよばれる。
3. 壁は3層の組織からなる。
✅ 正しい。内膜・中膜・外膜の3層構造。動脈は中膜の平滑筋・弾性線維が発達している。
4. 静脈より血流速度は遅い。
❌ 誤り。動脈は静脈より血流速度が**速い**。血流速度は断面積に反比例し、毛細血管で最も遅くなる。
5. 血管の平滑筋には副交感神経が分布している。
❌ 誤り。血管平滑筋には主に**交感神経(α1アドレナリン受容体)**が分布し、血管収縮を調節する。副交感神経は血管には原則分布しない。
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【試験対策ポイント】
**動脈=抵抗血管・3層構造・弁なし・血流速い・中膜発達**。**静脈=容量血管・3層構造・弁あり・血流遅い**。血流速度:**大動脈>静脈>毛細血管(最遅)**(断面積が広いほど遅い)。血管収縮は**交感神経(α1受容体)**、弛緩はNO(一酸化窒素)等が担う。