第61回 作業療法士国家試験 午前 第77問
病理学概論第61回午前
急性炎症初期にみられないのはどれか。\n1. 壊疽\n2. 腫脹\n3. 疼痛\n4. 熱感\n5. 発赤
- 1. 壊疽 ✓
- 2. 腫脹
- 3. 疼痛
- 4. 熱感
- 5. 発赤
正答:1番
解説
# 第61回 第A077問 解説
■ 正答:1番 — 壊疽
急性炎症の初期に見られる典型的な5徴(Celsusの4徴+機能障害)は、発赤(rubor)・腫脹(tumor)・熱感(calor)・疼痛(dolor)・機能障害(functio laesa)である。壊疽は組織の壊死が広範に進行した病態であり、急性炎症の初期所見ではなく、慢性経過・末梢循環障害・重症感染症の転帰として出現するものである。
---
【各選択肢の解説】
1. 壊疽
✅ 正しい(急性炎症初期にみられない)。壊疽は血流障害・嫌気性菌感染等による組織壊死の終末像であり、急性炎症の初期には出現しない。
2. 腫脹
❌ 誤り(急性炎症初期にみられる)。血管透過性亢進→血漿成分の組織への漏出→浮腫・腫脹。急性炎症の4徴の一つ。
3. 疼痛
❌ 誤り(急性炎症初期にみられる)。ブラジキニン・プロスタグランジン等の化学メディエーターが侵害受容器を刺激。急性炎症の4徴の一つ。
4. 熱感
❌ 誤り(急性炎症初期にみられる)。局所の血流増加により生じる。急性炎症の4徴の一つ。
5. 発赤
❌ 誤り(急性炎症初期にみられる)。局所の血管拡張・血流増加により生じる。急性炎症の4徴の一つ。
---
【試験対策ポイント】
急性炎症の5徴:**発赤・腫脹・熱感・疼痛・機能障害**(Celsusの4徴+Virchowの機能障害)。炎症の機序:**血管拡張(発赤・熱感)→血管透過性亢進(腫脹)→化学メディエーター放出(疼痛)**。壊疽・線維化・瘢痕は**急性炎症の初期ではなく慢性経過・転帰**に生じる所見。