第61回 作業療法士国家試験 午前 第100問
作業療法管理学第61回午前
ベンゾジアゼピン系睡眠薬を定期的に内服している患者が「副作用が心配なので内服をやめたい」と訴えた。適切な声かけはどれか。2つ選べ。\n1. 「眠れない日だけ飲むようにしてみましょう」\n2. 「どのような副作用が心配か、教えてください」\n3. 「薬には副作用がつきものです。我慢してください」\n4. 「依存性のある薬なので、直ちに中止して様子をみましょう」\n5. 「主治医に直接相談するのが難しければ、私から主治医にお伝えすることもできます」
- 1. 「眠れない日だけ飲むようにしてみましょう」
- 2. 「どのような副作用が心配か、教えてください」 ✓
- 3. 「薬には副作用がつきものです。我慢してください」
- 4. 「依存性のある薬なので、直ちに中止して様子をみましょう」
- 5. 「主治医に直接相談するのが難しければ、私から主治医にお伝えすることもできます」 ✓
正答:2・5番
解説
# 第61回 第A100問 解説
■ 正答:2番・5番 — 「どのような副作用が心配か、教えてください」「主治医に直接相談するのが難しければ、私から主治医にお伝えすることもできます」
ベンゾジアゼピン系薬の自己中断は離脱症状(けいれん・不安・不眠の反跳等)を引き起こす危険があり、専門医への適切な相談につなげることが重要である。患者の不安や懸念に耳を傾け(選択肢2)、主治医との連携を促す架け橋となること(選択肢5)がOTとして最も適切な対応である。
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【各選択肢の解説】
1. 「眠れない日だけ飲むようにしてみましょう」
❌ 誤り。定期処方の薬を患者の判断でレジメン変更するよう促すことは**医師の指示に反する**行為であり、OTが指示すべきことではない。
2. 「どのような副作用が心配か、教えてください」
✅ 正しい。患者の具体的な懸念を傾聴・把握することで、適切な対応・情報提供・主治医への橋渡しが可能になる。患者中心の対応として最も適切。
3. 「薬には副作用がつきものです。我慢してください」
❌ 誤り。患者の訴えを無視・軽視する対応は不適切。患者の不安を否定することは治療関係を損ない、自己中断のリスクを高める。
4. 「依存性のある薬なので、直ちに中止して様子をみましょう」
❌ 誤り。ベンゾジアゼピン系薬の急激な中止は**離脱症状(反跳性不眠・不安・けいれん等)**を引き起こす危険があり、急激な中止を促すことは重大な危険を招く指導。
5. 「主治医に直接相談するのが難しければ、私から主治医にお伝えすることもできます」
✅ 正しい。患者と主治医の間の橋渡しを申し出ることは、多職種連携の観点から最も適切な行動。患者の相談障壁を下げ、適切な医療相談につなげる。
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【試験対策ポイント】
OTとして薬物に関する患者の訴えへの対応原則:①**患者の懸念を傾聴・具体化**(open question)②**自己判断での中断を止める**(特にベンゾジアゼピン系は離脱症状に要注意)③**主治医への適切な橋渡し**を行う(多職種連携)。**薬の処方変更・中止の指示はOTの職域を超える**ため行わない。離脱症状リスクを正しく理解した安全な対応が求められる。