第61回 作業療法士国家試験 午後 第1問
作業療法評価学第61回午後
第61回 作業療法士国家試験 午後 第1問(作業療法評価学)の正答は 2・4 です。図の太線が基本軸、細線が移動軸。
問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準1995年)を図に示す。測定法で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 肩外旋
- 2. 前腕回外 ✓
- 3. 母指橈側外転
- 4. 股外転 ✓
- 5. 膝伸展
正答:2・4番
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解説
👥 読者の報告をもとに修正済み(2026-08-02)— ご指摘ありがとうございました
⚠️ この問題は2番と4番が正答として処理されています。
■ 正答:2番・4番 — 前腕回外・股外転
図の太線が基本軸、細線が移動軸。日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準(1995年)の基本軸・移動軸・測定肢位(運動面を含む)の3点で1つずつ照合していく。
【各選択肢の解説】
1. 肩外旋
❌ 誤り。前腕の肢位が基準と違う。肩関節の回旋は前腕を中間位にして測定するが、図1では前腕が回外位になっている。
❌ 誤り。前腕の肢位が基準と違う。肩関節の回旋は前腕を中間位にして測定するが、図1では前腕が回外位になっている。
なお、基本軸(肘を通る前額面への垂直線)と移動軸(尺骨)の設定、および「肩90度外転・肘90度屈曲位で行う」ことは基準の範囲内(外転位で行うことは基準の但し書きで認められている)。誤りは前腕の肢位の1点。
2. 前腕回外
✅ 正しい。肘90度屈曲・前腕中間位を開始肢位とし、基本軸=床への垂直線、移動軸=手指を伸展した手掌面。図2はこの設定に一致する。
✅ 正しい。肘90度屈曲・前腕中間位を開始肢位とし、基本軸=床への垂直線、移動軸=手指を伸展した手掌面。図2はこの設定に一致する。
3. 母指橈側外転
❌ 誤り。軸の設定(基本軸=示指=橈骨の延長上、移動軸=母指)は合っているが、運動する面が違う。図3は母指を手掌面に直角な方向へ持ち上げており、これは掌側外転。橈側外転は手掌面内で母指を示指から遠ざける運動である。
❌ 誤り。軸の設定(基本軸=示指=橈骨の延長上、移動軸=母指)は合っているが、運動する面が違う。図3は母指を手掌面に直角な方向へ持ち上げており、これは掌側外転。橈側外転は手掌面内で母指を示指から遠ざける運動である。
4. 股外転
✅ 正しい。背臥位で、基本軸=両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線、移動軸=大腿中央線(上前腸骨棘より膝蓋骨中心を結ぶ線)。図4は破線が両上前腸骨棘を結ぶ線、太線がその垂直線になっており、基準どおり。
✅ 正しい。背臥位で、基本軸=両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線、移動軸=大腿中央線(上前腸骨棘より膝蓋骨中心を結ぶ線)。図4は破線が両上前腸骨棘を結ぶ線、太線がその垂直線になっており、基準どおり。
5. 膝伸展
❌ 誤り。基本軸と移動軸が入れ替わっている。図5は太線(基本軸)が下腿に、細線(移動軸)が大腿に引かれているが、基準は基本軸=大腿骨、移動軸=腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)である。
❌ 誤り。基本軸と移動軸が入れ替わっている。図5は太線(基本軸)が下腿に、細線(移動軸)が大腿に引かれているが、基準は基本軸=大腿骨、移動軸=腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)である。
【試験対策ポイント】
この問題は「誤りの型」が3つとも違う
| 選択肢 | 正誤 | 誤りの型 |
|---|---|---|
| 1. 肩外旋 | ❌ | 測定肢位(前腕は中間位) |
| 2. 前腕回外 | ✅ | — |
| 3. 母指橈側外転 | ❌ | 運動面(手掌面内か、手掌面に直角か) |
| 4. 股外転 | ✅ | — |
| 5. 膝伸展 | ❌ | 基本軸と移動軸の取り違え |
| 部位 | 基本軸 | 移動軸 | 測定肢位・運動面 |
|---|---|---|---|
| 肩外旋・内旋 | 肘を通る前額面への垂直線 | 尺骨 | 肘90度屈曲・前腕中間位 |
| 前腕回外・回内 | 床への垂直線 | 手指を伸展した手掌面 | 肘90度屈曲 |
| 母指橈側外転 | 示指(橈骨の延長上) | 母指 | 運動は手掌面で行う |
| 母指掌側外転 | 同上 | 同上 | 運動は手掌面に直角な面で行う |
| 股外転・内転 | 両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線 | 大腿中央線 | 背臥位 |
| 膝屈曲・伸展 | 大腿骨 | 腓骨 | 屈曲は股関節屈曲位 |
図の問題はまず太線=基本軸/細線=移動軸を確認し、そのうえで軸・運動面・肢位の3方向から誤りを探す。軸だけを見ていると、この問題の1番と3番は取り逃す。
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