第61回 作業療法士国家試験 午後 第2問
作業療法治療学第61回午後
第61回 作業療法士国家試験 午後 第2問(作業療法治療学)の正答は 3 です。別冊はBIT(行動性無視検査)通常検査で、合計32/146点とカットオフ(131点)を大きく下回る。
問題
65歳の男性。右利き。右頭頂葉の脳梗塞による片麻痺。MMSE 19/30点。Brunnstrom法ステージは上肢・手指、下肢ともにⅢ。回復期リハビリテーション病棟で作業療法が開始された。検査結果(別冊No. 1)を別に示す。この患者が作業療法を開始したときに観察されるのはどれか。
- 1. 皿の右側の食物を残す。
- 2. 左側からが起き上がりやすい。
- 3. 車椅子駆動の際に左側によくぶつかる。 ✓
- 4. 介助者が左側から誘導すると反応が良い。
- 5. 作業療法室で人が多いと左側へ注意がそれる。
正答:3番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 78.9%やさしい
38人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 車椅子駆動の際に左側によくぶつかる。
別冊はBIT(行動性無視検査)通常検査で、合計32/146点とカットオフ(131点)を大きく下回る。右頭頂葉の損傷による左半側空間無視であり、左の空間にある物に気づかないため左側にぶつかる。
【各選択肢の解説】
1. 皿の右側の食物を残す。
❌ 誤り。左半側空間無視では無視されるのは左側。正しくは皿の左側の食物を残す。
❌ 誤り。左半側空間無視では無視されるのは左側。正しくは皿の左側の食物を残す。
2. 左側からが起き上がりやすい。
❌ 誤り。左は麻痺側でもあり無視側でもあるため、左側からの起き上がりは難しい。正しくは右側(非麻痺側)からのほうが起き上がりやすい。
❌ 誤り。左は麻痺側でもあり無視側でもあるため、左側からの起き上がりは難しい。正しくは右側(非麻痺側)からのほうが起き上がりやすい。
3. 車椅子駆動の際に左側によくぶつかる。
✅ 正しい。左の壁・戸口・障害物に気づかず、左側をぶつける。左半側空間無視の代表的な行動である。
✅ 正しい。左の壁・戸口・障害物に気づかず、左側をぶつける。左半側空間無視の代表的な行動である。
4. 介助者が左側から誘導すると反応が良い。
❌ 誤り。左からの声かけや刺激には気づきにくい。正しくは、開始当初は右側から働きかけたほうが反応が良い。
❌ 誤り。左からの声かけや刺激には気づきにくい。正しくは、開始当初は右側から働きかけたほうが反応が良い。
5. 作業療法室で人が多いと左側へ注意がそれる。
❌ 誤り。注意は右側の刺激に引き寄せられる。正しくは、周囲に人が多いと右側へ注意がそれやすい。
❌ 誤り。注意は右側の刺激に引き寄せられる。正しくは、周囲に人が多いと右側へ注意がそれやすい。
【試験対策ポイント】
- 右半球(頭頂葉)損傷 → 左半側空間無視。左側の見落とし・左側への衝突・左側の食べ残し
- 注意は右に引き寄せられる。声かけや物の置き場所は、初めは右から、徐々に左へ
- BIT通常検査は6つの下位検査(線分抹消・文字抹消・星印抹消・模写・線分二等分・描画)、満点146点
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