第61回 作業療法士国家試験 午後 第27問
臨床医学第61回午後
Guillain-Barré症候群で正しいのはどれか。\n1. 球麻痺は無い。\n2. 先行原虫感染が誘因となる。\n3. 髄液中のタンパク質が低下する。\n4. 運動神経と感覚神経の障害である。\n5. 末梢神経伝導検査で伝導速度が正常である。
- 1. 球麻痺は無い。
- 2. 先行原虫感染が誘因となる。
- 3. 髄液中のタンパク質が低下する。
- 4. 運動神経と感覚神経の障害である。 ✓
- 5. 末梢神経伝導検査で伝導速度が正常である。
正答:4番
解説
# 第61回 第B027問 解説
■ 正答:4番 — 運動神経と感覚神経の障害である
Guillain-Barré症候群(GBS)は末梢神経の脱髄を主体とする急性炎症性多発神経障害であり、**運動麻痺と感覚障害の両方**が生じる(ただし運動症状が前景に立つことが多い)。
---
【各選択肢の解説】
1. 球麻痺は無い。
❌ 誤り。GBSでは重症例で**球麻痺(嚥下・構音障害)**が生じることがある。Bickerstaff型(変異型)では眼筋麻痺も出現する。
2. 先行原虫感染が誘因となる。
❌ 誤り。GBSの誘因となる先行感染は**細菌・ウイルス感染**(Campylobacter jejuni・CMV・EBウイルス等)が多い。原虫感染は典型的な誘因ではない。
3. 髄液中のタンパク質が低下する。
❌ 誤り。GBSの特徴的な髄液所見は**タンパク細胞解離(タンパク↑・細胞数正常)**。タンパクは低下でなく上昇する。
4. 運動神経と感覚神経の障害である。
✅ 正しい。GBSは末梢神経(運動・感覚)の脱髄が主体であり、四肢の弛緩性麻痺と感覚障害が生じる。
5. 末梢神経伝導検査で伝導速度が正常である。
❌ 誤り。脱髄型GBSでは末梢神経伝導速度は**著明に低下**する。軸索障害型(AMAN・AMSAN)では伝導速度は比較的正常だが振幅低下が見られる。
---
【試験対策ポイント】
GBSの特徴まとめ:
- **先行感染(Campylobacter等)→免疫介在性末梢神経障害**
- 症状:**弛緩性四肢麻痺(下肢から上行性)・感覚障害・自律神経障害**
- 髄液:**タンパク細胞解離(タンパク↑・細胞数正常)**
- 治療:免疫グロブリン大量療法・血漿交換
- 呼吸筋麻痺に注意(人工呼吸管理が必要な場合あり)
---