第1章|発達の基礎

人間発達学 第1章

1-1 発達とは

発達とは、受精から死に至るまでの心身の連続的な変化です。単純な「成長(量的増加)」だけでなく、機能の分化・統合を含みます。

  • 発達の原理:一定の順序・方向性があり、速さには個人差がある
  • 方向:頭部から尾部へ/中枢から末梢へ(首すわり→歩行、肩→手指の順)
  • 連続性:発達は連続的だが、速度は一定でない(急伸期がある)

1-2 遺伝と環境・臨界期

  • 発達は遺伝(成熟)と環境(学習)の相互作用で進む
  • 臨界期(敏感期):ある能力の獲得に最適な限られた時期(言語・視覚など)
  • レディネス(準備性):学習が効果的に成立する心身の準備状態(ゲゼル)

発達の方向=頭尾方向・近位遠位方向。定頸(首すわり)ができてから歩行、体幹の安定ができてから手先の細かい操作、という順序で進む。

1-3 発達段階の区分

胎児期 → 新生児期(生後4週) → 乳児期(〜1歳) → 幼児期(〜6歳) → 学童期 → 青年期 → 成人期 → 老年期

各段階には達成すべき発達課題があります(エリクソン:臨床心理学も参照)。