第2章|ICF(国際生活機能分類)

リハビリテーション医学 第2章

2-1 ICF(国際生活機能分類)

WHOが2001年に採択。人の「生きること全体(生活機能)」を中立的・相互作用モデルでとらえます。

健康状態 │ 生活機能 ┌── 心身機能・身体構造 ├── 活動 └── 参加 │ 背景因子 ┌── 環境因子 └── 個人因子

2-2 生活機能と背景因子

構成要素意味
心身機能・身体構造体の働き・器官(例:関節可動域・筋力)
活動課題や行為の遂行(例:歩行・食事)
参加生活・人生場面へのかかわり(例:就労・地域活動)
環境因子物的・人的・制度的環境(例:手すり・家族・制度)
個人因子年齢・性別・価値観など

2-3 ICIDHとの違い

旧分類ICIDHは「機能障害→能力低下→社会的不利」とマイナス面を一方向で捉えた。ICFは中立的な用語で、各要素が相互に影響し合う(双方向)点が最大の違い。背景因子(環境・個人)を加えたのもICF。

「活動」には能力(できる活動)実行状況(している活動)の2つの評価点がある。訓練室ではできるのに自宅でしない、という差を捉えられる。