第7章|臨床心理学と心理療法・障害受容

臨床心理学 第7章

7-1 おもな心理療法

療法代表者技法・考え方
精神分析療法フロイト自由連想・転移。無意識の意識化
来談者中心療法ロジャーズ受容・共感的理解・自己一致。指示を与えない
行動療法ウォルピほか系統的脱感作・エクスポージャー(暴露)・トークンエコノミー
認知療法/論理療法ベック/エリス非適応的な認知(自動思考・イラショナルビリーフ)を修正

ロジャーズの3条件=自己一致・無条件の肯定的関心・共感的理解。傾聴の基本姿勢として国試・臨床の両方で頻出。

7-2 ストレスと適応

  • ラザルスの認知的評価:出来事をどう「評価」するかでストレス反応が変わる
  • コーピング(対処):問題焦点型(問題そのものに働きかける)/情動焦点型(感情を調整する)
  • セリエの汎適応症候群:警告反応期→抵抗期→疲憊期

7-3 障害受容と危機のプロセス

中途障害を負った人が障害を受け入れるまでには、段階的な心理過程があるとされます(リハ場面で重要)。

障害受容の段階(上田・コーンら) ショック → 否認 → 混乱(怒り・悲嘆) → 解決への努力 → 受容
  • 上田敏:受容とは「価値の転換」(できないことより、できることに価値を見いだす)
  • キューブラー・ロスの死の受容5段階:否認→怒り→取引→抑うつ→受容

障害受容の段階は一方向に順番どおり進むとは限らない(行きつ戻りつする)。「必ず受容に至る」「受容を急がせるべき」という記述は誤り。支援は本人のペースを尊重する。

リハ職の関わりは、正しい情報提供と傾聴・共感で心理過程に寄り添うこと。無理な励ましや直面化の押しつけは避ける。