第50回 理学療法士国家試験 午前 第1問
理学療法評価学第50回午前
第50回 理学療法士国家試験 午前 第1問(理学療法評価学)の正答は 1・5 です。下肢ROMの図で、基本軸・移動軸・測定肢位・運動方向がすべて基準どおりに描かれているものを選ぶ。
問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 股屈曲 ✓
- 2. 足背屈
- 3. 股内転
- 4. 足部内転
- 5. 股内旋 ✓
正答:1・5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 71.4%参考値
28人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1・5番 — 股屈曲・股内旋
下肢ROMの図で、基本軸・移動軸・測定肢位・運動方向がすべて基準どおりに描かれているものを選ぶ。股屈曲は膝屈曲位で、股内旋は股・膝90°屈曲位で、どちらも軸と方向が基準と合っている(日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会 関節可動域表示ならびに測定法 1995年版=第50回当時の基準)。
【各選択肢の解説】
1. 股屈曲
✅ 正しい。背臥位・膝屈曲位で、基本軸=体幹と平行な線、移動軸=大腿骨(大転子と大腿骨外顆の中心を結ぶ線)。図も膝を曲げて大腿を持ち上げる方向に描かれている。膝を曲げるのはハムストリングスの伸張で屈曲が止められないようにするため。参考可動域は125°。
✅ 正しい。背臥位・膝屈曲位で、基本軸=体幹と平行な線、移動軸=大腿骨(大転子と大腿骨外顆の中心を結ぶ線)。図も膝を曲げて大腿を持ち上げる方向に描かれている。膝を曲げるのはハムストリングスの伸張で屈曲が止められないようにするため。参考可動域は125°。
2. 足背屈
❌ 誤り。図の基本軸(腓骨への垂直線)と移動軸(足部外側縁=第5中足骨)の取り方は基準どおりだが、下肢は膝関節を伸ばした背臥位で描かれている。膝伸展位では二関節筋の腓腹筋が張り、背屈が制限される。正しくは膝関節を屈曲位にして、基本軸=腓骨への垂直線、移動軸=第5中足骨で測る。参考可動域は背屈20°。
❌ 誤り。図の基本軸(腓骨への垂直線)と移動軸(足部外側縁=第5中足骨)の取り方は基準どおりだが、下肢は膝関節を伸ばした背臥位で描かれている。膝伸展位では二関節筋の腓腹筋が張り、背屈が制限される。正しくは膝関節を屈曲位にして、基本軸=腓骨への垂直線、移動軸=第5中足骨で測る。参考可動域は背屈20°。
3. 股内転
❌ 誤り。反対側の下肢を屈曲挙上してその下を通す肢位は基準どおりだが、図では測定側の足先が外側(他側の脚と反対側)を向き、下肢が外旋している。正しくは背臥位で骨盤を固定し、下肢が外旋しないようにして、基本軸=両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線、移動軸=大腿中央線(上前腸骨棘より膝蓋骨中心を結ぶ線)で測る。参考可動域は20°。
❌ 誤り。反対側の下肢を屈曲挙上してその下を通す肢位は基準どおりだが、図では測定側の足先が外側(他側の脚と反対側)を向き、下肢が外旋している。正しくは背臥位で骨盤を固定し、下肢が外旋しないようにして、基本軸=両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線、移動軸=大腿中央線(上前腸骨棘より膝蓋骨中心を結ぶ線)で測る。参考可動域は20°。
4. 足部内転
❌ 誤り。図の足部は動かす前の位置のまま描かれているのに、移動軸(破線)は母趾を通る線として引かれ、第2中足骨の長軸(第2趾へ向かう線)になっていない。正しくは基本軸・移動軸とも第2中足骨長軸にとり、足部を動かした後の第2中足骨長軸を移動軸として、水平面の動き(内転20°・外転10°)を測る。
❌ 誤り。図の足部は動かす前の位置のまま描かれているのに、移動軸(破線)は母趾を通る線として引かれ、第2中足骨の長軸(第2趾へ向かう線)になっていない。正しくは基本軸・移動軸とも第2中足骨長軸にとり、足部を動かした後の第2中足骨長軸を移動軸として、水平面の動き(内転20°・外転10°)を測る。
5. 股内旋
✅ 正しい。背臥位で股関節と膝関節を90°屈曲位にし、基本軸=膝蓋骨より下ろした垂直線、移動軸=下腿中央線(膝蓋骨中心より足関節内外果中央を結ぶ線)。股関節が内旋すると下腿は外側へ振れるため、図の矢印の向きも合っている。参考可動域は45°。
✅ 正しい。背臥位で股関節と膝関節を90°屈曲位にし、基本軸=膝蓋骨より下ろした垂直線、移動軸=下腿中央線(膝蓋骨中心より足関節内外果中央を結ぶ線)。股関節が内旋すると下腿は外側へ振れるため、図の矢印の向きも合っている。参考可動域は45°。
【試験対策ポイント】
ひっかけは「内旋なのに下腿は外へ動く」という向きと、肢位の条件(足背屈の膝屈曲位・股内転で外旋させない)である。
| 運動 | 基本軸 | 移動軸 | 肢位の条件 |
|---|---|---|---|
| 股屈曲 | 体幹と平行な線 | 大腿骨 | 背臥位・膝屈曲位 |
| 股内転 | 両側ASISを結ぶ線への垂直線 | 大腿中央線 | 下肢を外旋させない・他側を屈曲挙上 |
| 股内旋 | 膝蓋骨より下ろした垂直線 | 下腿中央線 | 股・膝90°屈曲位 |
| 足背屈 | 腓骨への垂直線 | 第5中足骨 | 膝屈曲位 |
| 足部内転 | 第2中足骨長軸 | 第2中足骨長軸 | — |
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