PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午前 第40問

理学療法治療学第50回午前

第50回 理学療法士国家試験 午前 第40問(理学療法治療学)の正答は 1 です。薬物治療中(インスリン・経口血糖降下薬)の糖尿病患者では低血糖が大きなリスクです。

問題
運動後に低血糖症状を起こしやすい薬物治療中の糖尿病患者への運動療法として適切なのはどれか。
  1. 1. 段階的に運動量を増やす。
  2. 2. 運動の頻度を週1回とする。
  3. 3. 食後30分以内に運動を開始する。
  4. 4. インスリン注射直後に運動を開始する。
  5. 5. 高強度の筋力トレーニングを主体とする。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 段階的に運動量を増やす。

薬物治療中(インスリン・経口血糖降下薬)の糖尿病患者では低血糖が大きなリスクです。運動は無理なく段階的に運動量を増やすことで安全に血糖コントロール改善を図ります。


【各選択肢の解説】

1. 段階的に運動量を増やす。
✅ 正しい。急な高負荷は低血糖や事故の危険を高めるため、低強度から徐々に量・強度を上げるのが安全です。
2. 運動の頻度を週1回とする。
❌ 誤り。血糖改善には継続性が重要で、週3〜5回など定期的な実施が推奨されます。週1回では効果が乏しいです。
3. 食後30分以内に運動を開始する。
❌ 誤り。食直後より、血糖が上がりすぎず低血糖も避けやすい食後1〜2時間頃の運動が推奨されます。
4. インスリン注射直後に運動を開始する。
❌ 誤り。注射直後の運動は注射部位の吸収を促進し低血糖を誘発しやすいため避けます。
5. 高強度の筋力トレーニングを主体とする。
❌ 誤り。高強度運動は血圧上昇・低血糖・網膜症悪化のリスクがあり、有酸素運動を主体に低〜中強度から始めます。

【試験対策ポイント】

糖尿病運動療法の原則:有酸素運動が主体・食後1〜2時間に実施・週3回以上継続・低血糖対策(補食携帯)・運動前後の血糖確認。網膜症進行例・腎症進行例・足病変では運動制限あり。低血糖症状(冷汗・動悸・手指振戦)の自覚を指導。

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