第51回 理学療法士国家試験 午前 第46問
臨床心理学第51回午前
新しい運動を学習するときに患者の手続き記憶に変換される段階はどれか。
1. 患者に理想とする運動パターンを言葉で教示しているとき。
2. 患者に運動課題を提示しつつ説明しているとき。
3. 患者が運動を試行錯誤しているとき。
4. 患者が正しい運動パターンを反復練習しているとき。
5. 患者が実際の生活環境で実践しているとき。
- 1. 患者に理想とする運動パターンを言葉で教示しているとき。
- 2. 患者に運動課題を提示しつつ説明しているとき。
- 3. 患者が運動を試行錯誤しているとき。
- 4. 患者が正しい運動パターンを反復練習しているとき。 ✓
- 5. 患者が実際の生活環境で実践しているとき。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 患者が正しい運動パターンを反復練習しているとき。
手続き記憶は「どのように行うか」という運動技能を脳に刻み込む暗黙的な記憶であり、繰り返しの運動実行を通じて形成されます。正しい運動パターンの反復練習により、運動制御が自動化され、手続き記憶として定着するプロセスです。
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【各選択肢の解説】
1. 患者に理想とする運動パターンを言葉で教示しているとき。
❌ 誤り。言語的な説明は宣言的記憶(陳述的記憶)に該当し、手続き記憶ではありません。
2. 患者に運動課題を提示しつつ説明しているとき。
❌ 誤り。課題の提示と説明は学習の初期段階(認知段階)であり、手続き記憶化にはまだ達していません。
3. 患者が運動を試行錯誤しているとき。
❌ 誤り。試行錯誤は学習初期の探索段階です。エラー検出が起こっていますが、まだ運動が自動化されていません。
4. 患者が正しい運動パターンを反復練習しているとき。
✅ 正しい。反復練習により脳の小脳や基底核で運動プログラムが形成され、運動が自動化して手続き記憶として定着します。
5. 患者が実際の生活環境で実践しているとき。
❌ 誤り。実際の生活環境での実践は、既に形成された手続き記憶を応用・転移させる段階です。
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【試験対策ポイント】
• 手続き記憶は「反復練習」を通じて暗黙的に形成される
• 宣言的記憶(言語的説明)と手続き記憶(運動実行)の区別
• Fittsの学習段階:認知段階→連合段階→自動化段階の理解が重要