第51回 理学療法士国家試験 午後 第50問
理学療法評価学第51回午後
第51回 理学療法士国家試験 午後 第50問(理学療法評価学)の正答は 2 です。効果量0.78で95%信頼区間が0.66〜0.90と1(効果なし)をまたいでおらず、統計学的に有意です。
問題
ある疾患に対する運動療法の再発予防効果を検討した研究のメタアナリシスを行った。その結果、運動療法を行った群の効果量は0.78(95%信頼区間:0.66〜0.90)であった。これに対する考察で正しいのはどれか。
- 1. 運動療法は生命予後を改善する。
- 2. 運動療法は再発予防効果がある。 ✓
- 3. 運動療法は再発危険因子を改善する。
- 4. このメタアナリシスは統計学的に有意でない。
- 5. 運動療法を行った78%の人に再発予防効果がある。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 運動療法は再発予防効果がある。
効果量0.78で95%信頼区間が0.66〜0.90と1(効果なし)をまたいでおらず、統計学的に有意です。検討した内容は「再発予防効果」なので、運動療法に再発予防効果があると結論できます。
【各選択肢の解説】
1. 運動療法は生命予後を改善する。
❌ 誤り。この研究が検討したのは再発予防であり、生命予後(死亡率)については評価していない。
❌ 誤り。この研究が検討したのは再発予防であり、生命予後(死亡率)については評価していない。
2. 運動療法は再発予防効果がある。
✅ 正しい。信頼区間が1をまたがず有意であり、検討対象の再発予防効果を示している。
✅ 正しい。信頼区間が1をまたがず有意であり、検討対象の再発予防効果を示している。
3. 運動療法は再発危険因子を改善する。
❌ 誤り。危険因子そのものを測定したわけではなく、評価したのは再発(アウトカム)である。
❌ 誤り。危険因子そのものを測定したわけではなく、評価したのは再発(アウトカム)である。
4. このメタアナリシスは統計学的に有意でない。
❌ 誤り。95%信頼区間(0.66〜0.90)が効果なしの値をまたがないため有意である。
❌ 誤り。95%信頼区間(0.66〜0.90)が効果なしの値をまたがないため有意である。
5. 運動療法を行った78%の人に再発予防効果がある。
❌ 誤り。0.78は効果量であり、「78%の人に効果」という人数割合の意味ではない。
❌ 誤り。0.78は効果量であり、「78%の人に効果」という人数割合の意味ではない。
【試験対策ポイント】
メタアナリシス・統計の読み方が要点。95%信頼区間が「効果なしの値(リスク比なら1、平均差なら0)」をまたがなければ統計学的に有意。効果量は効果の大きさを表す指標で「○%の人に効く」という意味ではない。また研究が評価したアウトカム以外(生命予後など)には結論を拡大できない点が引っかけられやすい。
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