第52回 理学療法士国家試験 午後 第84問
リハビリテーション医学第52回午後
第52回 理学療法士国家試験 午後 第84問(リハビリテーション医学)の正答は 4 です。先行期(認知期)は、食物を認識し、食べる量やペースを決めて口へ運ぶ段階である。
問題
摂食嚥下障害への対応で正しいのはどれか。
- 1. 飲水にはぬるま湯を用いる。
- 2. 咽頭期障害では頭頸部伸展姿勢で嚥下する。
- 3. 口腔期障害に対しては高粘度の食物を用いる。
- 4. 先行期障害に対して食事のペースを指導する。 ✓
- 5. 鼻咽腔閉鎖不全に対してはShaker法を用いる。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 75%参考値
12人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 先行期障害に対して食事のペースを指導する。
先行期(認知期)は、食物を認識し、食べる量やペースを決めて口へ運ぶ段階である。認知症や注意障害でかき込み食べ・詰め込みが起こるため、一口量とペースの指導が対応になる。
【各選択肢の解説】
1. 飲水にはぬるま湯を用いる。
❌ 誤り。体温に近いぬるま湯は感覚刺激が弱く、嚥下反射を引き出しにくい。正しくは冷水など体温との差がある温度のほうが感覚入力が強く、嚥下反射を促しやすい。
❌ 誤り。体温に近いぬるま湯は感覚刺激が弱く、嚥下反射を引き出しにくい。正しくは冷水など体温との差がある温度のほうが感覚入力が強く、嚥下反射を促しやすい。
2. 咽頭期障害では頭頸部伸展姿勢で嚥下する。
❌ 誤り。頭頸部を伸展すると気道が開いて誤嚥しやすくなる。正しくは頭頸部屈曲位(顎引き)で嚥下し、喉頭蓋谷を広げて気道を保護する。
❌ 誤り。頭頸部を伸展すると気道が開いて誤嚥しやすくなる。正しくは頭頸部屈曲位(顎引き)で嚥下し、喉頭蓋谷を広げて気道を保護する。
3. 口腔期障害に対しては高粘度の食物を用いる。
❌ 誤り。口腔期障害は舌による食塊形成・送り込みの障害であり、粘度が高くべたつく食物は口腔内に残りやすく送り込みにくい。正しくはまとまりやすく付着性の低い(べたつかない)食形態を用いる。
❌ 誤り。口腔期障害は舌による食塊形成・送り込みの障害であり、粘度が高くべたつく食物は口腔内に残りやすく送り込みにくい。正しくはまとまりやすく付着性の低い(べたつかない)食形態を用いる。
4. 先行期障害に対して食事のペースを指導する。
✅ 正しい。(=正答)先行期の障害では食物の認識や食べ方の調整がうまくいかず、一度に多く・速く口に入れて窒息や誤嚥の危険が高まる。一口量を少なくし、ゆっくり食べるよう声かけや環境調整を行う。
✅ 正しい。(=正答)先行期の障害では食物の認識や食べ方の調整がうまくいかず、一度に多く・速く口に入れて窒息や誤嚥の危険が高まる。一口量を少なくし、ゆっくり食べるよう声かけや環境調整を行う。
5. 鼻咽腔閉鎖不全に対してはShaker法を用いる。
❌ 誤り。Shaker法(頭部挙上訓練)は舌骨上筋群を鍛えて喉頭挙上と食道入口部の開大を改善する訓練である。正しくは鼻咽腔閉鎖不全にはブローイング訓練や軟口蓋挙上装置などを用いる。
❌ 誤り。Shaker法(頭部挙上訓練)は舌骨上筋群を鍛えて喉頭挙上と食道入口部の開大を改善する訓練である。正しくは鼻咽腔閉鎖不全にはブローイング訓練や軟口蓋挙上装置などを用いる。
【試験対策ポイント】
| 期 | 主な障害 | 対応の例 |
|---|---|---|
| 先行期 | 認識・食べ方の障害 | 一口量・ペースの指導、環境調整 |
| 口腔期 | 食塊形成・送り込みの障害 | まとまりやすい食形態 |
| 咽頭期 | 嚥下反射・喉頭挙上の障害 | 顎引き姿勢、Shaker法 |
| 鼻咽腔閉鎖不全 | 鼻腔への逆流 | ブローイング、軟口蓋挙上装置 |
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