第52回 理学療法士国家試験 午後 第85問
整形外科学第52回午後
上腕骨顆上骨折で正しいのはどれか。
1. 老年期に多い。
2. 原則として手術を行う。
3. 外反肘を生じることが多い。
4. 前腕の循環不全を生じやすい。
5. 肘関節屈曲位での受傷が多い。
- 1. 老年期に多い。
- 2. 原則として手術を行う。
- 3. 外反肘を生じることが多い。
- 4. 前腕の循環不全を生じやすい。 ✓
- 5. 肘関節屈曲位での受傷が多い。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 前腕の循環不全を生じやすい。
上腕骨顆上骨折は小児に多く、転倒時に伸展位での受傷が大多数です。骨折部の腫脹により前腕の血行が障害されやすく、循環不全に伴う合併症(Volkmann拘縮など)が重要な臨床課題となります。
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【各選択肢の解説】
1. 老年期に多い。
❌ 誤り。上腕骨顆上骨折は小児(5~8歳)に最も多く、老年期ではまれです。
2. 原則として手術を行う。
❌ 誤り。非転位骨折や軽度転位例は保存的治療(ギプス固定)が原則です。著しい転位や合併症がある場合に手術適応となります。
3. 外反肘を生じることが多い。
❌ 誤り。上腕骨顆上骨折の後遺症は内反肘(carrying angle の減少)が一般的です。外反肘は上腕骨外側顆骨折で生じます。
4. 前腕の循環不全を生じやすい。
✅ 正しい。骨折部の腫脹による前腕血管圧迫、またはPin刺入による損傷により、虚血性合併症(Volkmann拘縮)が生じやすい重要な合併症です。
5. 肘関節屈曲位での受傷が多い。
❌ 誤り。転倒時に肘を伸展位で着地することが大多数であり、伸展位での受傷が典型的です。
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【試験対策ポイント】
• 上腕骨顆上骨折は小児に多い(5~8歳がピーク)
• 循環不全とVolkmann拘縮が最重要合併症
• 後遺症は内反肘(外反肘ではない)