第53回 理学療法士国家試験 午前 第10問
神経内科学第53回午前
第53回 理学療法士国家試験 午前 第10問(神経内科学)の正答は 3 です。図では両側に短下肢装具(AFO)を装着し、短距離なら独歩可能な立位です。
問題
4歳の男児。顕在性二分脊椎症による脊髄髄膜瘤の術後。立位の様子を図に示す。短い距離であれば独歩可能である。予測される機能残存レベルの上限で正しいのはどれか。
- 1. L2
- 2. L3
- 3. L4 ✓
- 4. L5
- 5. S1
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — L4
図では両側に短下肢装具(AFO)を装着し、短距離なら独歩可能な立位です。膝伸展(大腿四頭筋=L3~4)と足関節背屈(前脛骨筋=L4)が働き、足関節底屈(下腿三頭筋=S1)は不十分でAFOを要する状態は、機能残存レベルの上限がL4であることを示します。
【各選択肢の解説】
1. L2
❌ 誤り。L2では股関節屈曲が主で膝伸展や歩行は困難であり、AFOでの独歩は説明できません。
❌ 誤り。L2では股関節屈曲が主で膝伸展や歩行は困難であり、AFOでの独歩は説明できません。
2. L3
❌ 誤り。L3では膝伸展は可能でも前脛骨筋(L4)が不十分で、足関節のコントロールがより悪くなります。
❌ 誤り。L3では膝伸展は可能でも前脛骨筋(L4)が不十分で、足関節のコントロールがより悪くなります。
3. L4
✅ 正しい。膝伸展と前脛骨筋による背屈が保たれ、底屈筋(S1)の不足をAFOで補い短距離独歩が可能なレベルです。
✅ 正しい。膝伸展と前脛骨筋による背屈が保たれ、底屈筋(S1)の不足をAFOで補い短距離独歩が可能なレベルです。
4. L5
❌ 誤り。L5残存なら長母趾伸筋・中殿筋がより働き装具の必要性が下がるため、図のAFO使用例より高位機能になります。
❌ 誤り。L5残存なら長母趾伸筋・中殿筋がより働き装具の必要性が下がるため、図のAFO使用例より高位機能になります。
5. S1
❌ 誤り。S1残存では下腿三頭筋が働き底屈・蹴り出しが可能で、AFOなしでもより安定した歩行が可能です。
❌ 誤り。S1残存では下腿三頭筋が働き底屈・蹴り出しが可能で、AFOなしでもより安定した歩行が可能です。
【試験対策ポイント】
二分脊椎の機能残存レベルと歩行の目安:L2=股屈曲のみ・歩行困難、L3=膝伸展可、L4=前脛骨筋で背屈可(AFOで短距離歩行)、L5=中殿筋・長母趾伸筋、S1=下腿三頭筋で蹴り出し可。装具レベルの目安はL4までAFO、それより高位はKAFO~車椅子。キーマッスルと装具の対応を結びつけて覚えるのがコツ。
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