第53回 理学療法士国家試験 午前 第12問
解剖学第53回午前
第53回 理学療法士国家試験 午前 第12問(解剖学)の正答は 3 です。図は検者が一方の手で下腿遠位部を固定し、他方の手で踵を前方へ引き出す前方引き出しテスト(anterior drawer test)です。
問題
21歳の女性。バレーボールで着地時に足関節痛を訴えた。検査法を図に示す。この検査で調べる靱帯損傷として正しいのはどれか。
- 1. 三角靱帯損傷
- 2. 踵腓靱帯損傷
- 3. 前距腓靱帯損傷 ✓
- 4. 前脛腓靱帯損傷
- 5. 二分靱帯損傷
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 前距腓靱帯損傷
図は検者が一方の手で下腿遠位部を固定し、他方の手で踵を前方へ引き出す前方引き出しテスト(anterior drawer test)です。この検査は距骨の前方移動を評価し、前距腓靱帯の損傷を調べます。バレーボールの着地など内反強制での受傷で最も損傷しやすい靱帯です。
【各選択肢の解説】
1. 三角靱帯損傷
❌ 誤り。三角靱帯は内果側にあり外反ストレスで損傷する靱帯で、前方引き出しテストでは評価しません。
❌ 誤り。三角靱帯は内果側にあり外反ストレスで損傷する靱帯で、前方引き出しテストでは評価しません。
2. 踵腓靱帯損傷
❌ 誤り。踵腓靱帯は内反ストレステスト(距骨傾斜)で評価され、前方引き出しテストの対象ではありません。
❌ 誤り。踵腓靱帯は内反ストレステスト(距骨傾斜)で評価され、前方引き出しテストの対象ではありません。
3. 前距腓靱帯損傷
✅ 正しい。前方引き出しテストは距骨の前方移動量をみる検査で、前距腓靱帯損傷の評価に用いられます。
✅ 正しい。前方引き出しテストは距骨の前方移動量をみる検査で、前距腓靱帯損傷の評価に用いられます。
4. 前脛腓靱帯損傷
❌ 誤り。前脛腓靱帯(遠位脛腓靱帯結合)は外旋・背屈ストレスや圧痛で評価し、本テストとは異なります。
❌ 誤り。前脛腓靱帯(遠位脛腓靱帯結合)は外旋・背屈ストレスや圧痛で評価し、本テストとは異なります。
5. 二分靱帯損傷
❌ 誤り。二分靱帯は足根部(踵立方・踵舟)にあり、足関節の前方引き出しテストの対象ではありません。
❌ 誤り。二分靱帯は足根部(踵立方・踵舟)にあり、足関節の前方引き出しテストの対象ではありません。
【試験対策ポイント】
足関節外側靱帯損傷(捻挫)の頻度は前距腓靱帯>踵腓靱帯>後距腓靱帯で、内反捻挫で最初に切れるのが前距腓靱帯。評価法の対応:前方引き出しテスト=前距腓靱帯、内反ストレス(距骨傾斜)テスト=踵腓靱帯。内側の三角靱帯は外反ストレスで損傷。検査の「手の向き(前方へ引くか内反させるか)」で対象靱帯を判別する。
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