第53回 理学療法士国家試験 午前 第20問
物理療法第53回午前
生後4か月の乳児。健診で股関節の異常を指摘された。来院時に右股関節の開排制限を認めたため、股関節のエックス線単純検査を行った。
この患児の股関節のエックス線単純写真(別冊No. 4)を別に示す。行うべき対応として適切なのはどれか。
1. 経過観察
2. ギプス固定
3. 観血的整復術
4. オーバーヘッド牽引
5. リーメンビューゲル装具
- 1. 経過観察
- 2. ギプス固定
- 3. 観血的整復術
- 4. オーバーヘッド牽引
- 5. リーメンビューゲル装具 ✓
正答:5番
解説
※画像問題のため別冊No. 4の股関節エックス線単純写真の確認が必要です。
■ 正答:5番 — リーメンビューゲル装具
小児の発育性股関節形成不全(DDH)の治療では、発見時期と脱臼の程度に応じた段階的治療が選択されます。リーメンビューゲル装具は、股関節を屈曲外転位に保持して寛骨臼への大腿骨頭の求心性を促進する保存的治療の標準的手段です。
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【各選択肢の解説】
1. 経過観察
❌ 誤り。股関節脱臼が確認されている場合、無治療での経過観察は脱臼の固定化と二次的変化をもたらします。
2. ギプス固定
❌ 誤り。ギプス固定は脱臼整復後の固定には用いられますが、脱臼整復自体の手段としては不適切です。
3. 観血的整復術
❌ 誤り。観血的整復術は保存的治療で求心性が得られない場合や高月齢児に選択される侵襲的治療です。初期治療としては適応外です。
4. オーバーヘッド牽引
❌ 誤り。オーバーヘッド牽引は脱臼整復の補助手段として用いられることもありますが、単独では十分な治療ではありません。
5. リーメンビューゲル装具
✅ 正しい。股関節を屈曲外転位に保持する装具で、乳幼児期DDHの第一選択治療です。装着期間は脱臼の程度により異なりますが、通常3〜6ヶ月の使用で求心性が得られます。
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【試験対策ポイント】
• DDH治療は発見時期と脱臼程度による段階的選択:乳幼児早期発見→保存的治療→リーメン装具が第一選択
• リーメン装具の装着時間:通常6〜8週間で効果判定、3〜6ヶ月の使用期間が目安
• 観血的整復術は保存的治療失敗例や高月齢児(生後6ヶ月以降)への適応