第53回 理学療法士国家試験 午前 第30問
理学療法評価学第53回午前
右頭頂葉障害で特徴的な症状はどれか。
1. 警官の敬礼のまねができない。
2. 顔を見ただけでは誰か分からない。
3. 歯ブラシで歯を磨くことができない。
4. 料理を段取り良く行うことができない。
5. 服の左右の袖に腕を通すことができない。
- 1. 警官の敬礼のまねができない。
- 2. 顔を見ただけでは誰か分からない。
- 3. 歯ブラシで歯を磨くことができない。
- 4. 料理を段取り良く行うことができない。
- 5. 服の左右の袖に腕を通すことができない。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 服の左右の袖に腕を通すことができない。
右頭頂葉障害は空間認識障害を主徴とし、特に衣服着脱時の左右の空間的配置を認識できなくなる失行症を呈します。これは構成失行として特徴的です。
---
【各選択肢の解説】
1. 警官の敬礼のまねができない。
❌ 誤り。これは左前頭葉(ブローカ野周辺)障害による観念運動失行の典型例です。
2. 顔を見ただけでは誰か分からない。
❌ 誤り。相貌失認は両側側頭葉下部(紡錘状回)の障害で生じます。
3. 歯ブラシで歯を磨くことができない。
❌ 誤り。道具の使用方法がわからない観念失行で、左頭頂葉や左前頭葉の障害で生じます。
4. 料理を段取り良く行うことができない。
❌ 誤り。計画立案や段階的実行の障害は前頭葉の実行機能障害を示唆します。
5. 服の左右の袖に腕を通すことができない。
✅ 正しい。右頭頂葉障害による構成失行・空間認識障害の典型的症状です。左右の空間関係を把握できず、衣服の三次元的配置理解が障害されます。
---
【試験対策ポイント】
• 右頭頂葉 = 構成失行・空間認識障害(衣服着脱困難)
• 左前頭葉 = 観念運動失行(動作模倣困難)
• 左頭頂葉 = 観念失行(道具使用困難)
• 両側側頭葉下部 = 相貌失認