第53回 理学療法士国家試験 午後 第36問
神経内科学第53回午後
第53回 理学療法士国家試験 午後 第36問(神経内科学)の正答は 5 です。神経因性膀胱は障害の高さで型が決まる。
問題
神経因性膀胱のうち低活動性膀胱を呈する疾患はどれか。
- 1. 脳出血
- 2. 胸髄損傷
- 3. 多発性硬化症
- 4. 頸椎後縦靱帯骨化症
- 5. 糖尿病性自律神経障害 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 34.3%難問
35人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 糖尿病性自律神経障害
神経因性膀胱は障害の高さで型が決まる。排尿中枢のある仙髄より上(脳・頸髄・胸髄)の障害では、上からの抑制が外れて過活動性膀胱に、仙髄・末梢神経の障害では膀胱を収縮させる神経が働かず低活動性膀胱になる。糖尿病性自律神経障害は末梢の障害である。
【各選択肢の解説】
1. 脳出血
❌ 誤り。脳の障害では、橋の排尿中枢への抑制が外れ、少したまっただけで膀胱が収縮する。正しくは、過活動性膀胱となり頻尿・切迫性尿失禁を呈する。
❌ 誤り。脳の障害では、橋の排尿中枢への抑制が外れ、少したまっただけで膀胱が収縮する。正しくは、過活動性膀胱となり頻尿・切迫性尿失禁を呈する。
2. 胸髄損傷
❌ 誤り。仙髄より上位の脊髄損傷では、慢性期に反射で膀胱が収縮する。正しくは、過活動性膀胱(排尿筋括約筋協調不全を伴いやすい)となる。
❌ 誤り。仙髄より上位の脊髄損傷では、慢性期に反射で膀胱が収縮する。正しくは、過活動性膀胱(排尿筋括約筋協調不全を伴いやすい)となる。
3. 多発性硬化症
❌ 誤り。脳や脊髄の中枢の脱髄病変による障害である。正しくは、過活動性膀胱を呈することが多い。
❌ 誤り。脳や脊髄の中枢の脱髄病変による障害である。正しくは、過活動性膀胱を呈することが多い。
4. 頸椎後縦靱帯骨化症
❌ 誤り。骨化した靱帯で頸髄(仙髄より上位)が圧迫される。正しくは、過活動性膀胱を呈する。
❌ 誤り。骨化した靱帯で頸髄(仙髄より上位)が圧迫される。正しくは、過活動性膀胱を呈する。
5. 糖尿病性自律神経障害
✅ 正しい。末梢の自律神経・知覚神経が障害され、尿意が鈍くなって膀胱が過伸展し、排尿筋の収縮力も低下する。その結果、残尿が増え、溢流性尿失禁を生じる低活動性膀胱となる。
✅ 正しい。末梢の自律神経・知覚神経が障害され、尿意が鈍くなって膀胱が過伸展し、排尿筋の収縮力も低下する。その結果、残尿が増え、溢流性尿失禁を生じる低活動性膀胱となる。
【試験対策ポイント】
| 障害部位 | 膀胱の型 | 例 |
|---|---|---|
| 脳 | 過活動性 | 脳血管障害・Parkinson病 |
| 仙髄より上の脊髄 | 過活動性 | 頸髄・胸髄損傷、頸椎症性脊髄症 |
| 仙髄・末梢神経 | 低活動性 | 馬尾障害・糖尿病性自律神経障害・骨盤内手術後 |
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