第53回 理学療法士国家試験 午後 第62問
理学療法評価学第53回午後
視覚について正しいのはどれか。
1. 一次視覚野は側頭葉にある。
2. 視細胞の杆体は色覚を司る。
3. 空間分解能は全視野で均一である。
4. 暗順応は明順応より速やかに行われる。
5. 毛様体筋は近くを見るときに収縮する。
- 1. 一次視覚野は側頭葉にある。
- 2. 視細胞の杆体は色覚を司る。
- 3. 空間分解能は全視野で均一である。
- 4. 暗順応は明順応より速やかに行われる。
- 5. 毛様体筋は近くを見るときに収縮する。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 毛様体筋は近くを見るときに収縮する。
毛様体筋の収縮により水晶体は厚くなり、屈折力が増加して近くの物体に焦点が合う。これが調節(accommodation)のメカニズムです。
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【各選択肢の解説】
1. 一次視覚野は側頭葉にある。
❌ 誤り。一次視覚野(V1)は後頭葉の鳥距溝周辺に位置します。側頭葉には視覚情報を処理する高次皮質がありますが、初期視覚野ではありません。
2. 視細胞の杆体は色覚を司る。
❌ 誤り。杆体は明暗を識別し、低照度環境で活動します。色覚を司るのは錐体(赤・緑・青の3種類)です。
3. 空間分解能は全視野で均一である。
❌ 誤り。黄斑部(特に中心窩)の空間分解能が最も高く、周辺部に向かうにつれて低下します。これは視細胞の密度分布の違いによります。
4. 暗順応は明順応より速やかに行われる。
❌ 誤り。暗順応は明順応より遅く進みます。暗順応には20~30分要しますが、明順応は数分で完了します。
5. 毛様体筋は近くを見るときに収縮する。
✅ 正しい。毛様体筋が収縮すると水晶体が厚くなり屈折力が増加し、近距離視が可能になります。
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【試験対策ポイント】
• 一次視覚野は後頭葉鳥距溝周辺
• 杆体は明暗識別、錐体は色覚(3種類)
• 黄斑部>周辺部(空間分解能の勾配)
• 暗順応20~30分、明順応数分(速度差)
• 近くを見るとき:毛様体筋収縮→水晶体厚化