第53回 理学療法士国家試験 午後 第66問
内科学・臨床医学第53回午後
エリスロポエチンの産生を促進するのはどれか。
1. 血圧の低下
2. 血糖値の低下
3. 腎機能の低下
4. 動脈血酸素分圧の低下
5. 血中カルシウム濃度の低下
- 1. 血圧の低下
- 2. 血糖値の低下
- 3. 腎機能の低下
- 4. 動脈血酸素分圧の低下 ✓
- 5. 血中カルシウム濃度の低下
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 動脈血酸素分圧の低下
エリスロポエチン(EPO)は主に腎臓で産生される造血因子であり、動脈血酸素分圧(PaO₂)の低下が主要な産生刺激となります。低酸素状態を感知した腎の間質線維芽細胞がEPOを分泌し、骨髄の赤血球産生を促進します。
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【各選択肢の解説】
1. 血圧の低下
❌ 誤り。血圧低下は直接的なEPO産生刺激ではありません。ただし極度の低血圧で二次的に低酸素になると産生が促進されます。
2. 血糖値の低下
❌ 誤り。血糖値の変動はEPO産生を直接調節しません。赤血球産生とは無関係です。
3. 腎機能の低下
❌ 誤り。むしろ腎機能低下はEPO産生能の低下を招き、腎性貧血の原因となります。
4. 動脈血酸素分圧の低下
✅ 正しい。低酸素状態は腎の酸素センサー(HIF-1αなど)を活性化し、EPO産生の最主要な刺激因子です。
5. 血中カルシウム濃度の低下
❌ 誤り。カルシウム濃度の変動はEPO産生に影響しません。副甲状腺ホルモンの調節対象です。
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【試験対策ポイント】
• EPOの産生刺激は「低酸素状態」が最も重要
• EPOの産生部位は「腎臓(90%)」と「肝臓(10%)」
• 腎機能低下→EPO産生低下→腎性貧血という流れを理解する