第54回 理学療法士国家試験 午前 第20問
人間発達学第54回午前
図に示す姿勢のうち、労働災害予防を目的とした動作指導で適切な作業姿勢はどれか。
1. 椅子座位での作業姿勢
2. 前傾立位での作業姿勢
3. 立位での棚からの取り出し姿勢
4. 前屈立位での床からの持ち上げ姿勢
5. しゃがみ込みでの作業姿勢
- 1. 椅子座位での作業姿勢
- 2. 前傾立位での作業姿勢
- 3. 立位での棚からの取り出し姿勢
- 4. 前屈立位での床からの持ち上げ姿勢
- 5. しゃがみ込みでの作業姿勢 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — しゃがみ込みでの作業姿勢
しゃがみ込み姿勢は脊椎への負担を最小限に抑え、腰部の過度な屈曲を防ぐため、労働災害予防の観点から最も推奨される作業姿勢です。
---
【各選択肢の解説】
1. 椅子座位での作業姿勢
❌ 誤り。座位で下位作業を行う場合、脊椎が過度に屈曲し椎間板への圧力が増加するため、腰痛リスクが高まります。
2. 前傾立位での作業姿勢
❌ 誤り。立位での前傾は脊椎起立筋への継続的な負荷となり、腰部の疲労と損傷リスクが増加します。
3. 立位での棚からの取り出し姿勢
❌ 誤り。上方作業時に立位のまま手を伸ばすと、腰椎が過伸展し脊椎後方関節への圧力が集中します。
4. 前屈立位での床からの持ち上げ姿勢
❌ 誤り。床から物を持ち上げる際に前屈する動作は、腰椎への剪断力と圧縮力が最大となり、ぎっくり腰のリスクが最も高い姿勢です。
5. しゃがみ込みでの作業姿勢
✅ 正しい。下位作業ではしゃがみ込み姿勢により、脊椎の自然な湾曲が保たれ、腰部への負担が最小化されるため労働災害予防に最適です。
---
【試験対策ポイント】
・床からの物の持ち上げは「前屈」ではなく「膝を曲げてしゃがむ」が原則
・腰椎への椎間板圧力が最大となるのは座位での前屈時
・人間工学的な安全姿勢は脊椎の自然な湾曲を保つことが基本